ご報告
 
  しばらく ニューヨーク便りをご無沙汰してしまい大変申し訳ありませんでした。


実は 、去る6月10日女房育子が大腸ポリープのため手術をいたしました。執刀医の話では難しい手術では無いので遅くとも2週間で普通の生活に戻れるとのお話でした。しかし手術の後翌日から追い立てられるように退院させられ家に戻ったのも束の間、入院中からあった痛みが強くなり始め、一週間後に執刀医を訪れたらすぐに手術をした病院のER(救急救命室)に行けとの事。


このER で経験した事は私も女房も一生忘れられない事となるでしょう。医師の紹介にも関わらず7時間待たされ、明け方3時にCTスキャンをとり更に2時間経過。私が仮眠を取っている間に育子の体には鼻チューブと点滴の管が付けられ、痛みのため苦しみ続けました。


7月8日 には再手術を余儀なくされその後ICU(集中治療室)に一週間。隣りのベッドには心臓発作のため瀕死の方もおり、その隣りで痛みに絶えている育子の姿は正視するに堪えませんでした。その後ようやく普通病棟に移されましたが、6月23日に再入院してから現在までの病院での人間の扱いは、これが世界一の国を自認する超大国アメリカの中、どの分野でも一番のスタンダードの高さを誇るニューヨークでの出来事かと、本当に悪夢を見ている思いでした。
 

ただ 、そんな中でも私達は医師や看護婦がたとえどんな態度や姿勢でも笑顔で「サンキュー」を忘れず、誰も恨まず、誰にも責任転嫁せず、ひたすら回復に向かおうと話し合い、決意しました。
 

今から 数時間後に私は飛行機に乗り、北海道でのバンド指導に向かいます。急いで書いているので気持ちが先走り、筆も走っている所があると思います。でも私達は元気です。育子も大きく快方に向かっています。ニューヨークの友人知人のサポートが本当に嬉しいです。(もちろん日本からもです)しばらくホームページもご無沙汰してしまうかもしれませんが、また必ず戻ります。どうか温かな目で見ていていただければ幸いです。きっと「笑い話」に出来る日が来ると信じています。それでは!

  2003年7月18日

相 場 皓 一   


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