慢性腎臓病の診療ガイドライン

 日本腎臓学会(http://www.jsn.or.jp//)は、このほど慢性腎臓病(CKD)の診療ガイドラインをまとめ、出版に先立ちその内容を、日本腎臓学会ウェブサイトで公開しています。

 CKD診療ガイド公開について(日本腎臓学会)
  http://www.jsn.or.jp/jsn_new/news/CKDopen.html
  CKD診療ガイド[PDF:1.70MB 全87ページ]
  http://www.jsn.or.jp/jsn_new/news/CKD-web.pdf

 正式版は、こちらから
   CKD診療ガイド公開について(日本腎臓学会)
     http://www.jsn.or.jp/jsn_new/news/CKDmokuji.htm

 日本腎臓学会では、近年増加している末期腎不全(ESRD)の予備群としての慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease、CKD)が、国内でも成人の19%に該当していると試算し、一般的な病気としての認識が必要としています。

 このガイドは、「CKDの考え方」「CKDの診断」「CKDのフォローアップ」「CKDの治療」の4章で構成されていて、「CKDの治療」では、「禁煙や減塩、肥満の改善といった生活習慣の改善がまず第一に行う」「ACE阻害剤やARB投与開始後は血清クレアチニンや血清カリウムを定期的にチェックする」「NSAIDSや、造影剤、脱水などは腎機能の低下リスクになる」「減量が必要な薬剤」など、私たちにも参考となる内容になっています。(正式版では、付表「腎機能低下時の薬剤投与量」「eGFR男女・年齢別早見表、eGFR推定のためのノモグラフ」なども掲載されています。

 日本腎臓学会では、CKD対策には腎臓を専門としない医師・一般医、コメディカルとの協力も不可欠として、今後このガイドを健診などを通じて普及を図りたいとしています。

 参考:朝日新聞5月26日

2008年7月28日更新


2007年05月27日 23:00 投稿

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