登録販売者の試験問題

 薬事法の改正に伴って導入が決まった「登録販売者」の登録にあたっては、都道府県が行う登録販売者試験に合格することが必要ですが、今年の2月から、この試験についての出題範囲、実施方法、受験資格等について、「登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会」での検討が続けられています。そして、ようやくその方法案がまとまったようです。

 第5回 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会(2007年5月31日開催)
  資料:http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/05/s0531-6.html

 第4回検討会の資料で示された、出題形式(イメージ)を見ると、正直「この程度なのか」と思いましたが第5回検討会で提示された、「試験問題の作成に関する手引き(未定稿)」(15日のアクセスでは、第3章についてリンクの誤りあり。また草案を意味する”DRAFT”の文字がPDFで開くと目障りですが)を見ると、かなり内容が濃いなという印象に変わりました。

 この「試験問題の作成に関する手引き(未定稿)」は、都道府県ごとや試験実施回ごとに試験問題の難易度等に格差が生じないようにするため、国が具体的な出題範囲を示したもので、各都道府県が試験問題の作成に当たり参考にされるものですが、かなり内容は濃いという印象です。

 特に、第3章の「主な医薬品とその作用」の章では、一般用医薬品に配合される成分について、成分ごとの解説が平易かつコンパクトにまとめれられていて、私たち薬剤師も一般用医薬品の知識を再確認するうえで、かなり有用なものに感じられました。

 試験の出題方式にもよりますが、この手引きの内容を全て理解し、試験に合格すれば、一定の資質があるといっても間違いないと思います。正式版が出たら、私たちも是非目を通すべきでしょう。

これまでの検討会の経過

第1回 2007年2月20日開催 資料 議事録
第2回 2007年3月14日開催 資料 議事録
第3回 2007年3月26日開催 資料 議事録
第4回 2007年4月26日開催 資料 議事録
第5回 2007年5月31日開催 資料  

 関連情報:TOPICS 2007.02.28 登録販売者試験の具体的検討が始まる

6月16日 0:10掲載


2007年06月16日 00:10 投稿

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