国立がんセンターがん対策情報センター(http://ganjoho.ncc.go.jp/)では、がんに関する一般向けのイベントを定期的に開催していますが、11月3日都内で行われた平成19年度第2回市民向けがん情報講演会 『がん情報のさがし方(2007)』では、自分や家族ががんになったときに、治療法や相談先などの情報をどのように得るか、何に注意して活用すればいいのかなどのポイントをまとめた 「がん情報さがしの10カ条」を公表し、その留意点を説明しています。
- 情報が療養を左右することがあります。活用しましょう。
- あなたにとって、今必要な情報は何か、考えてみましょう。
- 主治医とよく話し合ってみましょう。
- セカンドオピニオンを活用しましょう。
- 医師以外の医療スタッフ(看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師)も活用しましょう。
- がん拠点病院の相談支援センターなど、質問できる窓口を活用しましょう。
- インターネットを活用しましょう。
- 手に入れた情報が本当に正しいのか考えましょう。
~筋が通っているか、信頼できる情報源か、商品の売込みではないか、注意を。 - 健康食品や補完代替医療の広告には注意しましょう
~がんへの効果が解明されたのは皆無です。有害なことも。 - 得られた情報を判断する前に、周囲の意見を聞きましょう。
(出典)平成19年度 第2回市民向けがん情報講演会 『がん情報のさがし方(2007)』資料
(2007年11月3日開催、国立がんセンターがん対策情報センターウェブサイト)
共同通信によれば、この10カ条を作成したのは、NPO法人グループ・ネクサスの天野慎介理事長、東京大の埴岡健一・特任准教授、がん対策情報センターの若尾文彦センター長補佐の3氏で、当日の講演会ではそれぞれの立場で、「医師任せではなく自分が納得した治療を受けること」「医師はすべての治療法に精通しているわけではないので、自分の得意な治療法を薦めることもある。治療方針を決める前に聞くこと」「インターネットでは都合のいいことばかり書いていたり、特定の療法や体験談だけを載せていたりするサイトがあり、疑ってみる必要がある」「1人で判断せず、家族や主治医、看護師、薬剤師などの医療スタッフの意見を聞くことも、正しい情報にたどり着く道となる」などの注意を呼び掛けたそうです。
関連情報:
がんナビ(http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/)
・がんと情報7カ条
http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/guide/0104.html
・病院や医師の選び方7カ条
http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/guide/0114.html
・セカンドオピニオン7カ条
http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/guide/0115.html
・相談窓口の利用7カ条
http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/guide/0301.html
・インターネットの活用5カ条
http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/guide/0107.html
がんの補完代替医療ガイドブック(現在は第3版 日本補完代替医療学会)
http://www.jcam-net.jp/topics/data/cam_guide.pdf
(金沢大学 補完代替医療学講座)
http://web.kanazawa-u.ac.jp/%7Emed67/guide/index.html
がん対策に関する世論調査(内閣府政府広報室2007年11月)
PDF(厚労省)HTML(内閣府)
国立がんセンターがん対策情報センターの主な活動の報告
(第6回がん対策推進協議会・資料5、2007年11月19日開催) http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/11/dl/s1119-5h.pdf
「がん対策推進基本計画」の策定について(厚労省2007年6月15日)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/s0615-1.html
参考:共同通信・医療新世紀(2007年11月20日)
http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/071120can.html
(リンク切れ)
2012年8月26日 リンク再設定
2007年11月27日 16:50 投稿