2006年4月より、軽度者の重症化を防ぐ目的で介護保険に「介護予防事業」が導入されていますが、この事業の対象となる「特定高齢者」(要介護認定を受けてはいないが生活機能が低下、介護が必要となる恐れの高い高齢者)の把握をどのように行うかが多くの自治体で課題になっています。
財団法人長寿科学振興財団(http://www.tyojyu.or.jp/)では、このほど長寿に関するインターネット情報サイト「健康長寿ネット」内に「介護予防のための生活チェック」のページを開設し、自らや家族などが要支援・要介護になるおそれのある「特定高齢者」の可能性があるかどうかを判定できるようにしています。
インターネットを利用した特定高齢者候補者判定システムの開始について(厚労省7月2日)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2008/07/tp0702-1.html
介護予防のための生活機能チェック(健康長寿ネット)
http://www.tyojyu.or.jp/hp/menu000001000/hpg000000954.htm
このページは、「特定高齢者」の把握で用いられる、日常生活の状況に関する25項目からなる「基本チェックリスト(リンク先:健康長寿ネット)」を順次答える(結果の印字も可能)形になっていて、チェックで一定の水準に達しなかった場合には、「生活機能の向上」「運動器の機能向上」「低栄養を予防」「口腔機能の向上」などのプログラムの利用を促すページに誘導する他、自治体等の相談窓口を知ることができます。
高齢者から心身に自信がないと相談を受けたとき、ネットが活用できる環境ならば、このページを利用することで、必要なサポートに結びつけることができるのではないでしょうか?
資料:平成18年度介護予防事業報告(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2008/04/tp0411-2.html
第2回 介護予防継続的評価分析等検討会資料(平成19年2月27日開催)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/s0227-3.html
関連情報:TOPICS 2007.02.10 特定高齢者の把握に薬局を活用(青森)
7月4日 リンク追加
2008年07月01日 23:00 投稿