社会薬学会年会関連でWEB上いろいろと調べていたところ、たまたま「ファーマシスト・ジャーナル」なるサイトを見つけました。(既にご存知の方には、すみません)
ファーマシスト・ジャーナル http://www.phjournal.com/
この「ファーマシスト・ジャーナル」、海外の薬学系の雑誌と思いきや、何と明治薬科大学の学生サークル「ファーマスシト・ジャーナル同好会」が発行している新聞で、上記のサイトはその新聞記事の一部を掲載したオンライン版です。
紹介ページによれば、この同好会は医療現場を知り、医療従事者としての意識向上を目指すことを目的に、2007年9月に設立され、病院、薬局、製薬企業、薬科大学、厚生労働省等現場を取材し、新聞(他の薬学部にも送付)やインターネットを通じて記事を提供するという活動を行っているそうです。
さらにこのサイトで注目したいのは、同会の顧問をしている明治薬科大学医療経済学教室の角田博道教授が学部学生に行っている、「医療経済学入門」の講義の内容(おそらく講義スライド)を講義のページに掲載し、同会でまとめ文を掲載している点です。
講義資料を見ると、GEメーカー、ドラッグストア、調剤薬局などのトップ企業の戦略や取組みなどが紹介されていて、私はこれらを見るだけでワクワクすると同時に、今の学生がこういった講義を受けていることをうらやましく思えました。
こういった講義で刺激を受けて、目的意識をもった学生が社会に出てくるとなると、私たちも狭い領域にとらわれず、さまざまな視点からくすりというものをとらえることの必要性を改めて感じます。
同教室とこの同好会の取組みに敬意を表するとともに、継続的な情報発信を期待します。
医療経済学入門(明治薬科大学2008年度シラバスデータ)
http://adm2.my-pharm.ac.jp/2008/pdf/200840051.pdf
2008年09月11日 18:35 投稿
2009年9月12日に都内で行われた,平成21年度第2回社会薬学フォーラムで角田先生と直接お話をすることができました。
TOPICS 2009.9.13 平成21年度第2回社会薬学フォーラム
http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/090911.html
「私が学生だったころ,もしこういった講義があったら,将来のことを考えられていいと思うので,学生さんの評判もいいでしょう?」と先生にお話したところ,「学生さんは日頃の授業に追いつくのが精一杯で,将来のことはなかなか考えている余裕はないんです」と話されました。
今の学生は学ぶことがあまりにも多いのかもしれませんが,学んだことが生かせる(薬剤師が必要とされる)世の中になるかどうかも考える必要もあると思うのですが。