日本オンラインドラッグ協会が新たなガイドラインを公表

 NPO法人日本オンラインドラッグ協会(JODA)は20日、第一類・第二類医薬品の販売を睨んだ、「安全・安心な医薬品インターネット販売を実現する自主ガイドライン」を発表しました。

 『安全・安心な医薬品インターネット販売を実現する自主ガイドライン』
   (日本オンラインドラッグ協会2008年11月20日)
   http://www.online-drug.jp/img/JODA-081120.pdf

 日本オンラインドラッグ協会活動報告2008年
   http://www.online-drug.jp/2008/

 JODAでは今年8月、ネット販売も対面販売と同じ安全性担保しているとした自主ガイドライン(GL)を発表していますが、今回のGLでは、医薬品の分類に応じた具体的な販売方法が定められています。

●第一類医薬品の販売について
  • インターネットやメール等の情報通信技術、並びに書面により、医薬品の適正使用に関する情報提供を行う。(購入者が医薬品を受領する以前に、かかる書面を購入者に届ける)
  • インターネット等、情報通信技術を用いて、購入者の状態を申告させたり、質問する。
  • 専門家により、当該医薬品を販売しても良いか否かの判断を行う。
●第二類、および第三類医薬品の販売について
  • インターネットやメール等の情報通信技術により、医薬品の適正使用に関する情報提供を行う。
  • インターネット等、情報通信技術を用いて、購入者の状態を申告させたり、質問する。
  • 専門家により、当該医薬品を販売しても良いか否かの判断を行う。
●その他定められている事項
  • 処方せん医薬品、毒薬・劇薬、毒物・劇物、危険物などはインターネット販売においては取り扱わない(生薬製剤・農薬・殺虫剤は可)
  • 購入する医薬品の個数、注文頻度、同一または類似の薬効群の医薬品の注文状況などから総合的に判断して、購入者の安全を害するおそれがあると判断した場合は、当該購入者への販売を取り止めるなどの対応をとる
  • 医薬品のインターネット販売において、逆オークション、共同購入、価格比較などの方法による、販売価格のみを強調するような販売方法はとらないこと
  • 医薬品のインターネット販売において、レビュー機能をはじめとした専門家以外の者による推奨情報、クチコミ情報は表示しないこと

 JODAでは、このGLに従った医薬品のネット販売を行うなどとした意見書を21日、厚労相、内閣府特命担当大臣、および消費者行政推進担当大臣に提出しています。

関連情報:TOPICS
   2008.08.07 医薬品のネット販売制限は消費者の利便を損なうか?
   2008.11.13 規制改革会議、医薬品のネット販売についての見解を公表

参考:医薬品ネット販売の継続容認訴え、業界団体が新自主ガイドライン
      (Internet Watch 11月20日)
 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/20/21602.html
医薬品ネット販売の新ガイドライン策定で継続訴え(ITmedia News 11月20日)
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/20/news114.html


2008年11月22日 01:27 投稿

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