東京都では、平成10年6月に「青少年のための薬物乱用防止対策の推進について」を策定以降、東京都薬物乱用対策推進本部の下、関係機関が連携して薬物乱用対策に取り組んでいますが、5日、平成15年7月に改訂された薬物乱用対策推進計画をさらに見直した改訂版を公表しています。
東京都薬物乱用対策推進計画を策定しました(東京都福祉保険局2009年2月5日)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2009/02/70j25100.htm
この推進計画は、「薬物乱用のない社会づくり」を目標に、「啓発活動の拡大と充実」「指導・取締りの強化」「薬物問題を抱える人への支援」という3つの柱の基、それぞれの柱を支える9つの「プラン」と、それぞれの「プラン」を実現するための24 の「アクション」を明示した他、最近の大麻問題などから、これまでの小・中学生、高校生を対象とした啓発活動などを、大学生や学校に通っていない少年、事業者にまで拡大することなどが盛り込まれています。
具体的には、「大学等に対し、啓発用資材の提供、講師派遣等により、薬物乱用防止に向けた取組を支援」「学校に通っていない少年(有職少年・無職少年)が多く集まる場所を新たな拠点とし、啓発活動を実施」することなど盛り込まれた他、薬局に偽造・変造処方せんが持ち込まれた際の対策として、「対応マニュアルの作成」(平成20年度に新規作成し、平成21年度に都内全薬局約5,900件に配布。実際には都薬が作成するのでしょうか? また、警告ステッカー(右図)を追加作成し、適宜配布)、「医療機関等と連携した新たな乱用薬物の使用実態の把握(薬物サーベイランス)」「精神医療センター(仮称)において、薬物・アルコール依存症患者等に専門的医療を提供」などが新たな取り組みとして盛り込まれています。
予算と人材、組織などが充実している東京都ならではの対策ですね。ステッカーだけでも、全国に配布できないものでしょうか?
関連記事:【東京都】薬物乱用対策で新たな推進計画策定
(薬事日報 HEADLINE NEWS 2月10日)
http://www.yakuji.co.jp/entry9140.html
2月10日 15:40リンク追加
2009年02月10日 00:38 投稿