共同通信は31日、通常のインフルエンザでは10代の患者への使用が原則中止されているタミフルについて、厚労省が「新型感染の危険性を慎重に考慮した上で、10代でも治療や予防に使用できる」との見解をまとめたと伝えています。
10代のタミフル問題なし 厚労省、新型インフルで
(47NEWS 4月30日 共同通信配信)
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009043001000845.html
ただ一方記事では、今回の新型インフルエンザが「弱毒性」とされていることから、重症度が必ずしも明確になっていないとして、「患者の症状の重さと薬の副作用のリスクを見極め、慎重に判断してほしい」としており、投与するかどうかは現場の判断に委ねることになりそうです。
今回の新型インフルエンザの感染力というのは確かなようですが、毒性について、従来のインフルエンザと同程度なのか、それとも強力なのかによってもタミフルを投与してもよいかどうかが違ってくるでしょう。また感染の拡大を抑えるとした公衆衛生的観点からも、10代についてリレンザだけでなく、タミフルを使用すべきなのか指針を示してもらいたいものです。
関連情報:TOPICS 2009.04.28 米FDA、インフルエンザ治療薬の承認外使用を認める
2009年04月30日 21:12 投稿