薬害肝炎事件の発生及び被害拡大の経過及び原因等の実態についての検証や再発防止のための医薬品行政の見直し等について提言することを目的として設置された「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会」は、薬害肝炎事件の経過から抽出される問題点を整理・検証し、薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しなどを盛り込んだ第一次提言をまとめ、4月30日公表しました。
「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方 検討委員会」第一次提言について(厚労省2009年4月30日)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/04/s0430-6.html
今回の提言は、3月18日に開催されたの第11回検討会で示された「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(提言)(案)(→リンク)を基に、さらに委員などの意見(第11回検討会資料→リンク、議事録→リンク)を加味したもの(第12回検討会資料→リンク、議事録→リンク)を、正式に公表したものです。
提言では、「医師、薬剤師、歯科医師、看護師となった後、薬害事件や健康被害の防止のために、医薬品の適正使用に関する生涯学習を行う必要がある。」「添付文書は医療現場に対する注意喚起の機能を十分に果たしていないという指摘もあることから、添付文書の記載要領を含め、安全性情報の提供の方法全般について見直すべきである。」「患者からの副作用に関する情報を活かせる仕組み(患者からの副作用報告制度)を創設するべきである。なお、その場合には、分析・評価に必要な診療情報が得られていない場合も想定されることから、くすり相談を拡充し、当該情報の分析評価に必要なより詳細な診療情報の入手方法についても検討するべきである。」など、私たちにも関連のある文言が新たに加えられています。
是非、一度目を通して頂ければと思います。
関連情報:TOPICS 2008.07.27 政府・与党が医薬品庁設置に動き出す
2009年05月07日 01:03 投稿
6月3日より第一次提言へのパブリックコメントが開始されています。
「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(第一次提言)」に関するご意見の募集について(→リンク)
意見・情報受付締切日は設定されていないので、検討委員会で随時紹介されるのではないかと思います。