新型インフルエンザの感染拡大が広がる英国ですが、英国医薬品庁(MHRA)は6日、抗インフルエンザ薬の副作用報告がONLINEで行うことができる専用のサイトを開設したと発表しました。
Online reporting system for swine flu antiviral side effects
(MHRA Press Release 2009.7.6)
http://www.mhra.gov.uk/NewsCentre/Pressreleases/CON051784
英国では、イエローカード副作用報告システム(Yellow Card Scheme)という独自の副作用報告システムがあり、すでにONLINEで一般の市民も報告ができるシステムが本稼働していますが、本サイトはこのシステムを活用し、対象薬をタミフルとリレンザに限定して報告ができるようになっています。
the Swine Flu ADR Portal(SWINE FLU,Yellow Card)
https://swineflu.mhra.gov.uk/
登録をしないで報告ができる一般向けページから少し中に入ってみましたが、基本的にチェックするだけで報告ができるようになっていて、例えば副作用の症状などもワード(試しに“head”)を入れるとプルダウンで、ワード(頭・頭痛)に関するさまざまな症状が表示され、それを選べばすむようになっています。
一方、医療専門職に対しても、タミフル・リレンザに加え、新型インフルエンザのワクチンによる副作用があった場合、このサイトを利用して積極的に報告するよう呼びかけています。
Letter to healthcare professionals:Swine flu – Reporting suspected adverse reactions to Tamiflu, Relenza and future Swine flu H1N1 vaccines
(MHRA Press Release 2009.7.6)
http://www.mhra.gov.uk/Safetyinformation/Safetywarningsalertsandrecalls/
Safetywarningsandmessagesformedicines/CON051790
タミフルの副作用についてはかなりの情報収集がすすんでいる日本ですが、こういったシステムを導入するとさらなる情報収集が可能だと思うのですが、日本ではまだまだ受け入れられないのでしょうね。
関連情報:TOPICS
2008.02.19 イエローカードオンライン副作用報告システムが本稼動(英国)
2009.02.19 オンライン報告で成果を上げるイエローカード副作用報告システム
2009.01.10 患者副作用直接報告は、医療専門職からの報告を補完する
2005.11.08 患者による副作用直接報告(英・イエローカード計画)
7月7日 9:10更新
2009年07月06日 23:42 投稿