国立医薬品食品衛生研究所・安全情報部(http://www.nihs.go.jp/dig/jindex.html)は、7月9日、医薬品安全性情報(海外公的機関 医薬品安全性情報)Vol.7 No.14を公表しました。
アリスキレン(ラジレス、7月7日に日本でも承認)と血管浮腫と腎機能障害のリスク、ACE阻害薬とARBと授乳婦、NSAIDsと腎不全および腎機能障害、プロピルチオウラシル(プロパジール、チウラジール)と肝不全などの重篤な薬剤性肝障害のリスク、フレカイニド(タンボコール)と心有害事象のリスク、副腎皮質ステロイドと無血管性骨壊死、クロピドグレル(プラビックス)とプロトンポンプ阻害薬との相互作用の可能性、 Sirolimus(商品名:Rapamune、本邦未発売)、ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト)、などの情報の他、インフルエンザ関連の情報(インフルエンザパンデミックの間の抗ウイルス薬に関する有害反応報告、オセルタミビル(タミフル)、サナミビル(リレンザ)および新型インフルエンザ用ワクチンとの関連が疑われる有害反応報告)が掲載されています。
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カナダ(知りませんでした)、英国の抗インフルエンザ薬の副作用報告システムを異例の早さで紹介しています。日本でも検討したらどうでしょうね。
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2009年07月13日 00:37 投稿