今日は日常業務と直接関係ない話です。このサイトでもときどき紹介している食品関連のBlogの「食品安全情報Blog(http://d.hatena.ne.jp/uneyama/)」ですが、海外の健康食品やOTCなどの話題も紹介してくれることから毎日私はチェックをしています。
いったいどのような人がやっているのかといつも思っていたのですが、なんと薬学(東北大薬学部大学院)出身の国立医薬品食品衛生研究所の現職国家公務員の畝山智香子(うねやまちかこ) 氏が独自に発信している情報なんですね。(エコナ関連で調べていたらたまたまわかりました)
国家公務員の実名ブログ(技術系サラリーマンの交差点 2006.3.10)
http://ytsumura.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_ffa3.html
上記ブログによると、このブログは、業務の中で集まった情報の一部をこのブログを通じて個人的に公開しているんだそうです。どおりで、世界各国から集まるんだと思いました。
畝山氏は、日経系のbiotehnology Japan というサイトでも連載記事を持っています。
Food Science〜食の機能と安全
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji_uyt_itiran.jsp
以前、本サイトで英国における食品添加物と子ども多動性の研究を紹介しましたが、畝山氏は上記連載の記事でこの研究について、「食用色素の影響というものが一般の集団に対してはたとえあったとしても極めて小さい、ということを明確に示した論文」として、科学的根拠に乏しいとしています。(私の知識不足を改めて痛感させられました)
うねやま研究室●子どもの多動と食用着色料の関連を示唆する研究をEFSAが評価
(Food Science 2008.4.9)
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=2078
http://d.hatena.ne.jp/uneyama+nikkeibp/20080409
きっとそのうち、エコナ問題についても記事を書いてくれるではないかと期待しますが、下記記事で、日本のトクホの問題について言及しています。
うねやま研究室●EFSAの食品の健康影響評価は厳しすぎるのか?
(Food Science 2009.7.22)
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=3187
http://d.hatena.ne.jp/uneyama+nikkeibp/20090722
くすり関連について、畝山氏(畝山氏も一部紹介していますが)のような形でリアルタイムで情報発信をしてくれる人がいれば、きっと多くの人がアクセスすると思うのですが。
関連情報:TOPICS
2008.04.11 合成着色料、欧州規模の禁止が必要(英国)
2007.09.07 食品添加物と子どもの多動性
2009年09月22日 02:47 投稿
Food Science〜食の機能と安全 のサイト閉鎖に伴い、本記事で紹介したリンク先の記事が見れなくなっていましたが、畝山氏が独自に過去の記事を暫定的にアップしてくれました。
日経BPフードサイエンスの過去記事
http://d.hatena.ne.jp/uneyama+nikkeibp/
食品添加物やエコナ問題、トランス脂肪酸についての記事があるので、興味ある方はアクセスしてみて下さい。