子供を持つ親はくすりについて無頓着?

 くすりの適正使用協議会(http://www.rad-ar.or.jp/)」はこのほど、全国の小・中学生の子供を持つ25〜59歳の保護者600名を対象に「くすりの服用に関する実態調査」(インターネット調査)を行い、13日、その結果を公表しています。

子供のくすりの服用に気を配る保護者は92.7% 一方、保護者自身は、自己判断でくすりを服用 〜 保護者が、くすりの服用方法を正しく理解できていない実態が明らかに 〜
(くすりの適正使用協議会2009年10月13日)
 http://www.rad-ar.or.jp/03/05_release/nr9-6.091013.pdf
 http://www.rad-ar.or.jp/blog/2009/10/600news_release.html

 調査結果によれば、薬の服用を確認するなど、子供のくすりの服用に気を配る保護者は92.7%いる一方、保護者自身は、「回復した」などと自己判断し、71.8%が処方された薬の服用を途中でやめた経験がある答えた他、40.3%が、家族に処方されて余った薬を服用したことがあると答えています。

 また、水・ぬるま湯以外でくすりを服用するかを尋ねたところ、66.8%が服用したことがあると答え、その飲み物としては、「日本茶」52.1%、「スポーツドリンク」29.7%、「コーヒー」16.7%、「紅茶」10.0% などの順で多かったそうです。

 興味深い調査結果ですが、今回の調査ではどういった薬を服用したのか明らかになっていません(風邪の対症療法など、途中で服用を止めるケースもある)し、調査方法も人数をそろえているとしただけで、調査の具体的な方法は説明されていません。

 今回の調査結果だけで、「無頓着な行動をとる傾向がみられ、くすりについて正しく理解し、知識を実践することができていないことがわかった」と言い切るのは、ちょっとどうかなと感じました。

参考:
医療介護CBニュース10月13日(一定期間を過ぎるとログイン必要)
 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/24749.html
毎日新聞10月14日(リンク有効は1ヶ月です)
 http://mainichi.jp/life/today/news/20091014ddm012040002000c.html


2009年10月14日 13:20 投稿

Comments are closed.