国産新型FLUワクチン、13歳以上の接種は当面2回

 TOPICS 2009.10.16 で、13歳以上は新型インフルエンザワクチンの接種は1回でOKと紹介しましたが、厚労省の足立政務官は20日、16日で出された1回接種でよいというのはあくまでも臨床試験の中間結果にも基づく、意見交換会での見解で政府の方針ではないとして、2回接種後の国内臨床試験のデータの検討が終わるまでは、当面2回接種を原則とするとの厚労省の方針を発表しました。

新型インフルエンザワクチンの接種回数について
(厚労省10月月22日掲載)
 http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu091022-02.pdf

新型インフルエンザワクチンの接種回数について
(YouTube 厚労省チャンネル)
 http://www.youtube.com/watch?v=kQawxX5J5VA

医療従事者1回、妊婦は当面2回 新型インフルワクチン接種
(47NEWS 10月20日 共同通信配信)
 http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102001000900.html

 足立政務官は、上記の記者発表を見ても分かるように、1回接種をあたかも厚労省の方針であるかのように伝えたメディアに不快感を示しています。確かに、メディアによる報道が先行で、医療の現場にきちんとした情報が来るのが遅いことは困ったものです。、

 医療従事者は原則1回ということになりましたが、今回受けられなかった医療関係者は結構いるようなので、今後スケジュールが前倒しにするとしていますが、大丈夫なのでしょうか? 

新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンの標準的なスケジュール
(10月20日現在のスケジュール 10月22日掲載)
 http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/dl/infu091022-01.pdf

 書面での報道発表や通知文ももっと早くウェブサイトに掲載してもらいたいですね。

 尚、新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチン接種事業についての詳しい情報は下記ページに掲載されています。

新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチン接種事業(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_list.html

その他、現場で使えそうな資料です。

新型インフルエンザワクチンQ&A
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02-07.html

「新型インフルエンザワクチンの優先接種の対象とする基礎疾患の基準」手引き
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/inful_list_e.pdf

新型インフルエンザワクチン接種について −知っていただきたいこと、ご理解いただきたいこと−(都道府県版 10月22日更新版)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/19a.pdf

新型インフルエンザワクチン(国内産)接種回数の方針変更等について
 (日医通知10月23日)
http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/swine/21chi3_156.pdf

関連ブログ:「新型インフルエンザワクチン接種回数がようやく決定(でも暫定的)」 
         (
another side of ”d-inf” 10月21日)
      http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1991.html

関連情報:TOPICS
    2009.10.16 国産新型FLUワクチン、13歳以上は原則1回接種でOK

10月22日 12:20 22:50、23日 19:20 21:50更新


2009年10月22日 00:51 投稿

コメントが3つあります

  1. http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091022-00000008-scn-cn

    とあるブログにコメントがあって見つけたのですが。
    中国は、小中学生に無料、優先接種。
    周囲を見てると確かに高齢者でインフルエンザっていないですからね。
    こっちの対策の方が、いたってまともに思えます。

    本当にインフルエンザでの重症患者を少なくするより、厚労省がこれだけの対策をとったとか、子供にもし副作用が出たら、重症化すると大変なことになる、まずは成人からって、普通の薬の臨床試験と同じ手順でって、厚労省の責任問題がまず頭の中にあるような気がしますけどね。

  2. アポネット 小嶋

    案の上、医療機関の割り当ても分も大きく不足しているようですね。

    新型インフル:ワクチン希望の医療従事者 想定の倍超す
    (毎日新聞 10月23日)
    http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091023k0000m040146000c.html

    いまさら、ワクチン接種を受けたいというわけではありませんが、事務や外来を担当する薬剤師も必要というのなら・・・・・・

    1回接種への変更で余剰分(?)をどうするのかという話もあるようです。

    新型インフルワクチン接種開始 不足の病院から不安の声も 群馬
    (産経新聞 群馬版 10月23日)
    http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/gunma/091023/gnm0910230305003-n1.htm

    一方、対応しきれなくて、病院の規模に応じて機械的に割り振ったところ県もあるとのこと。

    ワクチン接種回数みたいな雑談
    (新小児科医のブログ 10月23日)
    http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20091023

    不満は言えないでしょうが、卸さんも相当大変だと思いますよ。

    地域によっては、次の妊婦などの優先接種者の予約を受付、公費の補助など、すぐに接種が受けられるかのようなアナウンスがされていますが、本当に混乱なくいくのでしょうかね?

  3. お医者さんは、厚労省の言うことに素直に従わないって、すみません。言葉が悪かったですね。
    数量把握の場合、大きい病院で事務的にするところは別ですが、現場に一緒に働くスタッフを見たら聞いてられないし、線引きなんてできないでしょう?
    第一、考え方によっては、医師と看護師だけで、診療すればいいのか!!!!って考え方もありますよね。

    それにインフルの患者が押し寄せて、そんな文章の隅々まで読んで、しかも期限ギリギリでの返事なんて書けないし。また重複カウントもありえますから、多くなるのは当然ですよね。

    しかし・・・・私には1mlバイアルと10mlバイアルの流通コストが8倍になる理由が全くわかりません。
    1本は1本じゃないですか?配送の手間は一緒じゃないですか?

    本当にこの混乱は、まだまだ続きそうです。