妊婦へのパキシル投与、さらなる注意喚起が必要

 民間の医薬品監視機関の「薬害オンブズパースン会議」(http://www.yakugai.gr.jp/)は21日、SSRIのパキシル(パロキセチン塩酸塩水和物)について、妊娠初期に妊婦が服用した場合、胎児に先天異常を起こす危険性などがあるとして、添付文書の「警告」欄にこれに関する記載などを求める要望書を、厚労省や製薬メーカーなどに提出しました。

抗うつ剤パキシル錠の妊婦への使用に関する要望書提出
  (薬害オンブズパーソン10月21日)
 http://www.yakugai.gr.jp/topics/topic.php?id=655

 現在、パキシルの添付文書をみると、妊婦、産婦、授乳婦等への投与の欄に、「海外の疫学調査として、妊娠第1三半期にパロキセチンを服用した女性から生まれた新生児では、心血管系の異常(心室中隔欠損及び心房中隔欠損)リスクが増加した」などの記載がありますが、同会議では、これらの注意喚起を「警告」欄に移すとともに、新生児の先天異常に関する患者向説明文書(患者向医薬品ガイド)の作成と交付、妊婦および妊娠可能な患者に向けた分かり安いQ&A形式の情報提供などの注意喚起を充分に行うべきであるとしています。

関連情報:TOPICS 2009.09.30 SSRI・SNRIによる他害行為発生のリスク因子


2009年10月22日 23:41 投稿

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