日経DIなどで全国的に有名になってしまった「究極の門前薬局」問題(TOPICS 2009.09.10 TOPICS2009.08.07)ですが、19日の下野新聞で市の事業方針の概要が明らかになっています。
足利市方針、日赤病院敷地に薬局 事業費1億円超、民間賃貸
(下野新聞11月19日)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20091119/237416
記事をまとめると下記のようになります。
- 足利赤十字病院に貸与する土地の一部を設計変更し北東の角に用地を確保
(関連→新足利赤十字病院の基本設計の概要・足利市ウェブサイト) - ここに市が薬局の建物を建設し、公募競争競争入札で業者を決め賃貸する
- 同病院南側の五十部運動公園に通じる市道を新たに建設することで敷地を分離する
(北側入り口から建物への誘導路を市道に変えてしまうのでしょう) - 市道の南端には公園用の駐車場を整備する
- 薬局や市道建設など総事業費は1億数千万円の見込み
つまりテナントを市の方で用意して、市は家賃収入を得るということになるようです。
建物に何軒の薬局が入るかですが、関係者によると複数店舗(3店舗?5店舗?)が予定されているようです。
詳しいことについては今後情報を収集しますが、競争入札となると、おそらく規模の大きい調剤薬局が名乗りを上げることは容易に想像できます。
何年かで、元が取れるということのようですが、調剤薬局を誘致するために、税金を1億円以上も投入するこの事業、国で行われている「事業仕分け」にかけたら、どういう結果になるでしょうね。
おそらく、一両日中に市長本人のブログで記事の紹介と見解を発表すると思います。
大豆生田実のホームページ(ブログ) http://www.j-beans.jp/
皆さんのご意見をお待ちしています。
新足利赤十字病院の基本設計の概要(足利赤十字病院ウェブサイト)
http://www.ashikaga.jrc.or.jp/22_kenchiku/pdf/kihon_sekkei_gaiyou.pdf
関連情報:TOPICS
2009.09.10 「究極の門前薬局」実現のために国と戦う(足利市長)
2009.08.07 足利市の「究極の門前薬局」構想は実現するか
2009.06.01 患者さんの利便性のために、行政が調剤薬局を誘致することは必要か?
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11月19日 13:40更新
2009年11月19日 10:35 投稿