大阪府警、タミフル個人輸入代行業者を一斉逮捕

 大阪府警は4日、国の許可を受けずに、インフルエンザ薬「タミフル」の写真などをインターネット上に掲載し、輸入代行の広告を出した疑い(薬事法違反・未承認医薬品の広告)で、タミフルの個人輸入代行を行っていた5業者6人を一斉に逮捕しました。

 産経新聞によれば、個人輸入代行5業者のうち複数の業者は、海外からの輸入した医薬品ではなく、国内の輸入品卸売会社から、タミフルを含む外国製の医薬品を仕入れていた可能性もあるとのことです。(つまり、実際には輸入を代行していたわけではない)

 また共同通信によれば、タミフル(スイス流通品?)はトルコから輸入されたもののようです。

 警察で模造品が含まれていないかどうか調べているようですが、警察もようやくインターネット上にあふれる違法医薬品や偽造医薬品の対策に乗り出したのでしょうか。

関連情報:TOPICS 2009.11.20 コードネーム Pangea II(国際刑事警察機構)

参考:
タミフル個人輸入代行業者6人逮捕 大阪府警 
(産経新聞2月4日)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100204/crm1002041211017-n1.htm
タミフルの輸入代行 薬価の3〜5倍 「個人」規制なく野放し
(産経新聞2月4日)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100204/crm1002041213018-n1.htm
タミフルのネット広告事件、一部業者は国内輸入品卸売会社から購入か
(産経新聞2月4日)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100204/crm1002042147038-n1.htm
タミフルはトルコから輸入か 未承認薬の違法広告事件
(47NEWS 2月4日 共同通信配信)
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010020401000570.html


2010年02月04日 22:58 投稿

コメントが1つあります

  1. アポネット 小嶋

    日本経済新聞(関西版)によれば、押収した39カプセルを府警科学捜査研究所で分析したところ、正規品であれば1錠当たり75mg含まれる薬効成分のオセルタミビルが、39カプセルすべてで数mgずつ少ないことが判明しているそうです。

    箱やカプセルなどの包装は正規品の仕様とのことで、本物かどうかを現在検討しているようです。

    押収品、薬効成分少なく-タミフル未承認広告、正規品か鑑定へ
    (日経ネット関西版 2月5日)
     http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news007497.html