バンクーバー五輪、ドーピング違反はゼロか

 五輪が開催される度に話題となるドーピング問題ですが、28日閉幕したバンクーバー五輪では、現在まで戒告処分が2件のみで、違反者はゼロとなるようです。

 戒告処分となったのは、ロシアの女子アイスホッケーの選手(検出成分:tuaminoheptane)と、スロベニアの男子アイスホッケーの選手(検出成分:プソイドエフェドリン)で、いずれも風邪の治療のためにうっかり服用してしまったためとして、違反とはされなかったようです。

IOC issues a reprimand against Russian ice hockey Player Svetlana Terenteva
(IOC Press Release 2010.2.11)(→PDF

IOC issues a reprimand against Slovakian ice hockey player Lubomir Visnovsky
(IOC Press Release 2010.2.27)(→PDF

 ロシアの選手はRhinofluimucilを、スロベニアの選手はAdvil Cold & Sinusを風邪を早く治そうとして服用、これらに含まれる成分が検査に引っかかったのですが、今のところ、この2例以外は違反物質が検出されたケースはないようです。

 大会前の抜き打ち検査(各国際競技連盟と連携し、世界中の有力選手を対象に検査。世界で30人以上が検査にひっっかり、選手派遣を断念した国も)や、大会期間中の徹底検査が奏功したためですが、現在の検査法では摘発できないドーピングの方法もあるといわれ、ドーピングの問題はこれからも続いていきます。

関連情報:TOPICS
 2009.12.02 うっかりドーピング防止のためには対面販売が必要
 2009.11.03 プソイドエフェドリン、2010年からはWADA禁止物質

参考:毎日新聞2月27日
http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/news/20100228k0000m050065000c.html


2010年03月01日 17:52 投稿

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