表題の通り、医師向けの冊子で日医の会員に近く配られるものですが、私たちにも有用なので紹介します。厚労省のウェブサイトに2日、掲載されています。
かかりつけ医のためのがん検診ハンドブック
~受診率向上をめざして~[PDF:3272KB]
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/gan_kenshin04.pdf
この冊子は、平成21年度厚生労働省がん検診受診向上指導事業の一環として、がん対策基本法およびがん対策推進基本計画に基づき、日本において喫緊の課題となっているがん検診受診率の向上を目的として、リーフレットとともに作成されたもので、がん検診の総論(対策型健診と任意型健診の違い)、がん検診の勧奨の考え方と勧め方、各種がん検診の科学的根拠と推奨などで構成されています。
患者さんに「がん検診はどんなことをやるの?」と尋ねられた時に参考になりそうです。
またコラムでは、2009年11月に米国予防対策委員会の乳がん検診に関するガイドラインが「40歳代の定期的な検診は推奨しない」と更新された話題、前立腺がん検診としてPSA検診を取り入れるべきかどうかなどの最新の話題が、また、資料編ではQ&Aの他、コホート研究やRCT(無作為化比較対照試験)といった用語の解説もあり、興味をそそります。
関連サイト:科学的根拠に基づくがん検診推進のページ
http://canscreen.ncc.go.jp/
関連情報:TOPICS 2007.09.13 PSA測定による前立腺がん住民検診は勧められない
(旧サイトです。一部リンク切れがあります)
参考:日医定例記者会見2010年3月24日
「かかりつけ医のためのがん検診ハンドブック~受診率向上をめざして~」等の刊行について
(日医白クマ通信 No.1270 2010.3.25)
http://www.med.or.jp/shirokuma/no1270.html
2010年04月04日 20:58 投稿