研修医の保険薬局実習(NHK ETV特集)

 23日22:00~23:30に放送されたNHKのETV特集「病院を建てたけれど~地域医療をめぐる混乱と模索」という番組で、千葉県東金地区で、研修医の地域医療研修として保険薬局実習というのが行われているのを知り、非常に興味を持ちました。(既にご存じの方がいたらすみません)

 この薬局実習は、医師不足で地域医療が崩壊している中で、県立東金病院が地域住民と共に研修医を育てて、医師も確保するという話の中で取上げられたもので、ネットで記事はないかと検索したら、結構前に紹介記事がでていました。

地域が医師を育てるというパラダイムシフト
(メディカルトリビューン、地域医療は再生できるか 2008年12月4日)
http://www.medical-tribune.co.jp/iryou-saisei/no6.html

 研修は、地域薬局でどのように薬が調剤され、患者さんに渡されるのかを、実際に調剤室で説明を受けたり、服薬指導を後ろで見て知る(上記によれば3日間行われるらしい)というもので、番組では、ある患者さんの「先生には言えなかったんだけど、薬が重複しているんだよ」という話を目の当たりにして、女性の研修医が患者さんに耳を傾けなければといったような話をしていたのが印象的でした。

 東金地区は、「わかしおネットワーク」としても全国的にも知られている地域ですが、こういった形で研修医に処方せんの記載方法を知ってもらったり、地域薬局の役割を知ってもらうことは確かにいいことかもしれません。また逆に研修医から、医学的なことも尋ねることもできるようですね。 

 番組では、地域住民を交えた研修の様子も紹介されていました。地域住民の質問に答えてもらい、それを評価するというものです。薬局実務実習でも将来的に取り入れたらとも思いました。(上記リンクに概要が紹介、下記リンクではレジデント研修議事録として記録があります)

 再放送があったら是非、ご覧下さい。

関連サイト:NPO法人 地域医療を育てる会
        http://iryou-sodateru.com/ 


2010年05月24日 00:42 投稿

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