プソイドエフェドリン問題の解説記事

 以前の記事でもリンクを張っておきましたが、薬物乱用者などの診療にもあたっている「赤城高原ホスピタル」院長の竹村道夫氏が、今回の事件をうけて、「プソイドエフェドリンと覚せい剤」という独立記事をWEBに掲載しています。

プソイドエフェドリンと覚せい剤密造
(赤城高原ホスピタルHP 2010.6.10 Update)
http://www2.wind.ne.jp/Akagi-kohgen-HP/DRamph_and_PSE.htm

 竹村氏は事前にメディアからの取材を受けていたとのことなので、摘発を待って記事をアップしたものと思われます。

 竹村氏は、「これまで、日本では、オウム事件以来、本格的な覚せい剤密造事件がありませんでした。少なくとも発覚していませんでした。そのため、PSE製剤の販売規制がほとんどないという、先進国の中では例外的な状況でした。これからは、欧米に倣って、規制をする必要がでてくるかもしれません。」と述べていますが、私も同感です。

 最低でも、オーバー・ザ・カウンターでの陳列(できれば第一類へのリスク分類変更)と大包装品の販売禁止くらいはすぐにしないと、悪用使用する人に対しての抑止にはならないでしょう。

 そして、直ちに業界団体は適正販売の徹底と、悪用の可能性について薬局・店舗販売業に対し情報を徹底させるべきです。

関連情報:TOPICS
  2010.06.10 プソイドエフェドリンを原料とした覚せい剤密造が摘発
  2009.07.30 プソイドエフェドリンのさらなる販売規制は行わず(英国)
  2007.06.06 市販鼻炎薬の販売は1回につき3日分までに制限(韓国)(旧サイト)
  2007.03.08 英国、プソイドエフェドリンの販売規制を検討
  2005.12.12 プソイドエフェドリン配合剤、全米で販売規制へ
  2005.11.03 カナダ州政府がプソイドエフェドエリンの販売を規制
  2009.11.03 プソイドエフェドリン、2010年からはWADA禁止物質

 


2010年06月11日 15:26 投稿

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