PMDA(医薬品医療機器総合機構)は10日、医療従事者向けの新たな医薬品適正使用に関する情報の提供を開始しています。
PMDAからの医薬品適正使用のお願い(PMDAウェブサイト)
PMDAに新たに新設された「PMDAからの医薬品適正使用のお願い」というページで提供される情報は、これまでに既に添付文書などに記載され、適正使用が喚起されているにもかかわらず、救済給付申請症例や副作用報告症例等で同様の事象が繰り返し見られている事例などについて、医療従事者等に対して安全に使用するために注意すべき点などを図解等を用いてわかりやすく解説したもので、第1号として、サラゾスルファピリジン製剤(アザルフィジンEN、サラゾピリンなど)についての情報が掲載されています。(10日、添付文書変更の指示も行われています)
サラゾスルファピリジンの投与開始前後の臨床検査実施の遵守について
(PMDA 2010.8.10掲載)
使用上の注意改訂情報(平成22年8月10日指示分)(PMDAウェブサイト)
確かに厚労省・メーカーが発出する従来の適正使用情報とは異なり、図・イラストを用いて見やすくわかりやすいものとなっているのですが、情報の最後の方に、「この情報は、医療従事者の裁量を制限したり、医療従事者に義務や責任を課すものではなく、医薬品の適正使用を推進するための情報として作成したものです。」と記されていて、医療現場への周知や徹底など、情報をどう取り扱うかは現場の判断に委ねるようです。(じゃあ、「適正使用って何」って思ってしまうのですが。ちょっとひっかかるなあ)
薬局では、きちんと本情報を書面で打ち出して保管し、薬歴管理や服薬指導に活かせと言うことになるとは思いますが。(さっそくファイルだ)
関連情報:TOPICS 2010.05.19 適正使用情報は現場に十分周知されているか(国内調査)
8月11日 9:10追記
2010年08月10日 18:41 投稿