厚労省は27日、平成22年度版厚生労働白書「厚生労働省改革元年」を公表しています。
「平成22年版厚生労働白書」について(厚労省2010年8月27日)
<厚生労働省改革元年>
~生活者の立場に立つ信頼される厚生労働省~
~参加型社会保障の確立に向けて~
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000mrak.html
平成22年度版厚生労働白書「厚生労働省改革元年」
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/10/index.html
白書のポイント(概要)
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/10-1/dl/point.pdf
昨年度は、新型インフルエンザの流行、薬害肝炎事件の検証、新薬事法の施行など、くすり関連の様々な出来事があり、これらについて、かなりのページを割いています。
政権交代の影響なのか、内容も各章・節ごとに「コラム」という形で地域や団体による取り組み事例が紹介されたり、どのような事由で本年度の予算措置が行われているかなど、興味をそそる構成となっています。
特に下記の章・節について、私たちも知っておくべきことが多く、一読をお勧めします。
第1部 厚生労働省改革元年 ~「役所文化」を変える~
第1章 厚生労働省の反省点
第2節 薬害肝炎事件(10~15ページ(PDF:2,512KB))
第2章 厚生労働省改革への取組み
第2節 薬害肝炎事件等への対応(39~55ページ(PDF:1,455KB))
おわりに(84~100ページ(PDF:1,912KB))
薬害肝炎事件の検証と対応策がまとめられている他、「薬害教育用教材の作成等について」というコラムが目を引きます。
第2部 現下の政策課題への対応
第2章 参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)の確立に向けて
(医療・健康・医療保険)
第5節 健康な生活と安心で質の高い医療の確保等のための施策の推進
(196~242ページ(PDF:4,334KB))
コラム「医療者と患者の協働~特定非営利活動法人ささえあい医療人権センター COML(コムル)の20 年~」などが目を引きます。
(医薬品・医療機器・食品等)
第10節 国民の安全と安心のための施策の推進(360~387ページ(PDF:3,252KB))
2ページにわたり、「在宅医療・在宅介護における薬局の役割」というコラムがあります。(おくすり手帳や薬薬連携などがこういった形で紹介されるのは初めて?)
また、長妻大臣の発案で「厚生労働カルタ」というのが作られています。
100人でみた日本、日本の1日、参考事例集、カルタ
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/10-3/index.html
「ん」の文字札で、おくすり手帳のことが取上げられています。
「み(ん)なの薬局行くときはおくすり手帳を忘れずに!」
おくすり手帳とは、皆さんが飲んだり、使用したりした薬の名前や飲む量、
回数などを記録する手帳で、薬局でもらえます。病院、医院、歯科医院や
薬局に行ったとき、おくすり手帳を見せることで、同じような薬が出ていな
いかなどを確認してもらえます。また、使用した市販の薬や、以前に使用
して異常を感じた薬の名前、アレルギーの出る食べ物などを自分で記入
しておくと思わぬ副作用防止にも役立ちます。
資料:平成21年版厚生労働白書 「くらしと社会の安定に向けた自立支援」
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/09/index.html
関連情報:TOPICS
2010.04.30 薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(最終提言)
2010.03.10 薬害防止のための第三者機関設置を提言へ
2009.06.03 薬害肝炎の検証及び再発防止に関する研究 中間報告書
2010年08月27日 14:59 投稿