足利市の保険薬局開設者の応募資格については、市内で保険薬局としての営業実績がある法人または個人であることが条件となっていますが(TOPICS 2010.10.15)、安い家賃での出店を可能とするため、きっとダミーを使ってでも優先枠への応募を試みるところがあるのではないかと思っていたら、何と私の所にお誘いがありました。
保険薬局開設者を公募します(足利市2010年10月15日掲載)
http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/page/hokenyakkyoku.html
今日の午後のことですが、隣町の不動産関係者とおぼしき人(憤慨のあまり、名刺は突き返しましたのでよく見ていません)が飛び込みで入ってきて、
「日赤の前の薬局のことですが・・・・」と尋ねたので
「市のホームページに書いてある通りですが。」と答えたところ、間髪をいれずに
「出したいところ(別の言い回しだったかもしれません)があるのですが、名前を貸してくれませんか?」
といきなり話を切り出しました。
この人は他の個人の薬局にも同じ話を持ちかけたそうで、私は「失礼だ」として追い払いました。(プライドがちょっぴり傷つきました)
今回の事実上の入札に疑問を投げかけている私に話をもちかけるとは驚きです。しかも、直接ではなく不動産関係の人に探りを入れさせるなど巧妙ですね。(それとなく探りを入れて、どこの業者か聞いておけばよかった)
おそらく、優先枠をねらって市外の業者(個人的には、チェーンの薬局ではないと思う)か、「調剤薬局は儲かる」と考える市内外の異業種の人が画策しているのでしょうが、改めて今回の究極の門前薬局誘致のあり方が、医薬分業の経済的利用につながってしまっています。
もしかすると、市内の他の薬局がこの話に乗って名義貸しをする方もいるかもしれませんが、本当に公正に公募と選定が行われるか大きな疑問が沸いてきましたね。市長大丈夫ですよね?
前記事で指摘しましたが、長期という視点で見れば、医療制度の変化、特に医療連携の推進やリフィル処方せんの導入などが行われれば、想定されるだけの処方せんが確保し続けられる保証はありません。そこまでして、究極の門前薬局の公募に参加したいのですかね?
関連情報:TOPICS 2010.10.15 足利市、保険薬局開設者の公募を開始
2010年10月25日 22:04 投稿