ワンプッシュPTPシート

 TOPICS 2010.09.16 で、錠剤やカプセルと一緒にPTP包装を誤飲し、喉や食道など傷つける事故が高齢者に目立つとした国民生活センターの調査結果を紹介しましたが、誤飲事故防止のためのPTP包装を兵庫県尼崎市の金型メーカーが開発したそうです。

開発中製品のご紹介 - 新形状PTPシート開発(ヤマシタワークス)
http://www.yamashitaworks.co.jp/jp/new_business.html

ワンプッシュPTPシート(ヤマシタワークス)
http://www.yamashitaworks.co.jp/jp/pdf/ptp.pdf

 上記ページの写真をみて頂ければわかりますが、PTPシートを折り曲げて三角柱型にして、ヒートから錠剤を押し出すと、三角柱の中から1個だけ取り出すことができるというもので、「片手で取り出せる」「錠剤が散らばらない」「容器(ピルケース)などに錠剤を入れやすい」などの利点があるそうです。

 車の部品や錠剤を作る金型を製造しているこのヤマシタワークス(http://www.yamashitaworks.co.jp/jp/)は、製薬会社から「誤飲を防ぐ包装シートを作れないか」と相談を受け、開発に着手、すでに特許もとっているそうです。現在、神戸市の錠剤包装メーカーと共同で商品化に取り組んでおり、来春にも製品化されるとのことです。

 OTC医薬品など、ヒートを切り取って使わない場合には有用かもしれませんが、端数が出る調剤では果たして、誤飲対策の切り札となるかどうか注目です。(10錠や30錠などにいわゆる箱出し調剤になれば、有用かも)

関連情報:TOPICS 2010.09.16 PTP包装シートの誤飲は一包化だけで防げるか?

参考:朝日新聞11月7日 
    http://www.asahi.com/national/update/1102/OSK201011020058.html


2010年11月07日 20:43 投稿

Comments are closed.