うとうとしながら見ていた、8日NHK放送の「ためしてガッテン」の内容が気になったので記事にしました。
8日の放送は糖尿病特集だったのですが、インクレチン製剤があたかも糖尿病を完治させる夢の薬というような表現があり、ちょっと疑問に感じたからです。
血糖値を下げたい人へ 効果最速の秘策SP
(ためしてガッテン 12月8日放送)
http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20101208
ためしてガッテン(血糖値を下げたい人へ)の補足コメント
(マジックな人、マジックな人生 2010.12.08)
http://blog.m3.com/magic/20101208/1
ためしてガッテン「血糖値を下げたい人へ 効果最速の秘策S… 2010.12.08
(テレビをみるひと)
http://tv.gazer.es/2010/12/08/3646/
上記にもあるように、インクレチン製剤について司会者が「患者さんの負担を劇的に軽減するばかりか一度かかったら治らないと言われてきた糖尿病を完治させる可能性も秘めたすごい薬です。すごいですね。この薬 新薬 いかがですか?」と述べた部分は、視聴者に大きな誤解をもたらすと私も思いました。(ネット上では、インスリン治療に代えられると誤解した書き込みも見られました)
友人からさっそく、「いつからNHKは製薬会社のお先棒をかつぐようになったと言われそう」といったメールが来たのですが、私も同感ですね。特に問題だと思ったのは、まだ薬価に収載されていないバイエッタ皮下注が映し出されていた点です。きょうの健康で取上げられるのならわかりますが、バラエティ番組でこれは不適切だと思いましたね。
同番組ではちょっと前もいわゆる足のむずむず病を紹介するなど、病気と最新の治療法をわかりやすく紹介してくれるのはいいのですが、やはり中途半端の内容で薬の有用性だけをとりあげるのはどうかと思いますね。
2010年12月09日 01:48 投稿
今の時点で夢の新薬というのは確かにいいすぎでしょう。
ただ、以前インクレチン製剤の治験に関わった医師による講演で、現在より早期に使い始めていけば膵β細胞を回復させつつ血糖コントロールが可能、糖尿病を緩解に導ける可能性をもっている薬剤
かもしれないと聞いたことはあります。インクレチン製剤の登場が、糖尿病治療の歴史の大変革を引き起こすだろうと述べられていたことが印象的でした。
まだ使用法が限られているので現実的ではありませんが。
「ためしてガッテン」ではなく「NHK特集」でとりあげたほうが良かったのでは?と思いました。
コメントありがとうございます。
「治療薬」としか見ていなかったので、知りませんでした。ありがとうございます。
私ももう少し科学的な番組で取上げてもいいと思いますね。
一方で、番組を見たⅠ型糖尿病の患者さんのブログでは、使いたくても使えないという思いが綴られています。
希望の光ならず(涙)(LargoBlog 12月9日)
http://largo.jugem.cc/?eid=1979
確かに番組を見て、適応ではないタイプの糖尿病患者さんが主治医に処方をお願いするという場合も出てきそうですね。
インクレチン製剤は、まだまだ副作用などわからないことも少なくなくありません。視聴率もあるんでしょうけど、インクレチン一本に絞って深く取上げた番組でもよかったのではと思います。(実は後半はほとんど見ていませんが)