21日より発売が開始された第一類医薬品の「ロキソニンS」ですが、21日に全国紙に掲載された全面広告が話題になっています。
私も仲間の薬剤師から指摘されるまで気づかなかったのですが、下記(全面広告の上部の部分だけ抜粋しました)のように、この文言だと生活者には、ロキソニンはドラッグストアしか取り扱っていないかのように受け取られかねません。
OTC医薬品を取り扱わない調剤薬局が少なくないからといって、この広告はちょっと問題ありですね。
それと、ロキソニンSの情報提供ですが、取り扱っている方は既にご存知と思いますが、販売時に薬剤師から購入者に対しては適正使用の徹底のために、従来の第一類医薬品の説明文書ではなく、右のような「使用者向医薬品ガイド」を使って説明し、渡すことが義務付けられています。(処方されるロキソニン錠もこのくらいの情報提供が必要なのかなあ)
「うちは調剤だけしかやっていないから」とか「近隣の医療機関に配慮」して、あえて置かないという選択肢もあるかもしれませんが、スイッチOTCの存在意義を高めるためにも、多くの薬局が取り扱うことが望まれるものです。
ロキソニンS公式サイト
http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/
審査報告書→リンク 申請資料概要→リンク (PMDAウェブサイト)
関連情報:TOPICS
2009.12.24 ロキソニンOTC品の添付文書(案)
2011.01.01 2011年新年雑感
2011年01月22日 12:40 投稿
薬局には、薬剤師がいるのは当然。 ドラッグストアでは、(店舗販売業等の許可区分で、)薬剤師のいない店舗もあることが少なくない、だから「薬剤師のいるドラッグストア」と注意書きを入念にした。 でもその際に、つい「薬局」という文字を入れ損なった、のではないかという見方もあります。
ともあれ、結果として「ドラッグストアで購入」という誘導になってしまったのは、間違いであろうと思います。
27日の全国紙で、
「全国の薬局・薬剤師さんのいるドラッグストアでお買い求め頂けます。」
と文言が改められた広告が再掲載されています。
まいけるさんの言うとおり、単純に「薬局」という言葉を入れ忘れたのかもしれませんね。
(どこかから抗議もあったのかなあ?)