21日、厚生労働省の薬食審医薬品第一部会が開催され、貼付タイプのアルツハイマー病治療薬などが審議され、了承しても差し支えないとの意見でまとめたそうですす。
薬事・食品衛生審議会 医薬品第一部会 資料
(日刊薬業 行政情報資料 2月21日)
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/release/pdf/1226503307425
貼付タイプのアルツハイマー病治療薬は、ノバルティスのイクセロンパッチと小野のリバスタッチ(成分名:リバスチグミン、4.5mg・9mg・13.5mg・18mgの4種)で、海外では80か国以上で既に承認されています。(効能・効果は、軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制)
このほかに部会では、術後血栓予防薬のリクシアナ錠15mg/30mg(エドキサバントシル酸塩、抗Xa薬、第一三共)、抗うつ薬のレクサプロ錠10mg(成分名:エスシタロプラムシュウ酸塩、持田)、グルベス配合錠(ミチグリニドとボグリボースとの合剤、キッセイ)なども承認してもよいとの意見がまとめられた他、フェノフィブラート含有の錠剤(リビディル錠/トライコア錠53.3mg、80mg、きっとジェネリック対策なんだろうな)の製造についての報告が行われ、了承されています。
これらは、このあと開催される薬事分科会での承認(リビディル/トライコアは報告)を経て、早ければ夏頃にも発売になると思います。
関連情報:
アルツハイマー型認知症治療薬として初めての経皮吸収型製剤
リバスチグミン貼付剤を国内で製造販売承認申請
(ノバルティスファーマ株式会社 2010年3月1日)
http://www.novartis.co.jp/news/2010/pr20100301.html
経口抗Xa薬「エドキサバン」の国内製造販売承認申請のお知らせ
(第一三共株式会社 2010年4月6日)
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/003666.html
参考:
医療介護CBニュース 2月21日
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/32618.html
47NEWS 2月21日(共同通信配信)
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022101000807.html
2011年02月21日 22:15 投稿
薬事日報が関連記事を配信しています。
【薬食審医薬品第一部会】新薬7件を審議・了承‐アルツハイマー病で貼付剤
(薬事日報 HEADLINE NEWS 2月24日)
http://www.yakuji.co.jp/entry22092.htm
イクセロンパッチ/リバスタッチパッチは、1日1回4.5mgから開始して4週間ごとに増量し、維持量を1日1回18mgとするそうなので、さまざまな規格の在庫が必要となりそうです。NMDA受容体拮抗薬のメマリーとは併用できるようです。
リビディル錠/トライコアの錠剤は、固体分散体化によって溶出性を向上させ、吸収性を改善したことで、カプセル剤より低用量で同等の血中濃度が得られるそうです。
これで薬局泣かせの2回目の規格変更ですね。カプセルは中止だそうです。