英国保健省は9日、たばこの陳列禁止や自動販売機での販売禁止などを盛り込んだ新たなたばこ対策を明らかにしています。(対象はイングランド)
New plans to stub out smoking
(英国保健省 プレスリリース 2011.03.09)
http://nds.coi.gov.uk/clientmicrosite/Content/
Detail.aspx?ClientId=46&NewsAreaId=2&ReleaseID=418491&SubjectId=36
Healthy lives, healthy people: a tobacco control plan for England
(英国保健省 2011.03.09)
http://www.dh.gov.uk/en/Publicationsandstatistics/
Publications/PublicationsPolicyAndGuidance/DH_124917
英国では、公共の場での喫煙禁止などたばこ対策が進んでいる国ですが、今回次のような対策が示されています。
- 2012年4月から大規模店ではたばこの陳列を禁止する、その他の店舗においても2015年4月までに行う。(カウンターの下など見えない場所に置く)
- 2011年10月1日から自動販売機での販売を禁止する
- たばこの包装は警告文のみの質素なもの(Plain Packaging)とする。(これについては年内にパブコメが実施されるようです)
- 音楽祭などのイベントでの後援が喫煙行動に影響があるかどうか検討する
- 子どもが視聴するテレビ番組での喫煙シーンを減らす
- インターネットで若者をターゲットとした販売促進が行われていないかどうか検討する
今回の陳列禁止ですが、カナダ、アイルランド、アイスランド、フィンランド、タイでは実施済み、豪州でも近く実施されるようです。ただ、これについては、中小の店舗への猶予期間が長すぎるという意見が少なくありません。
また、Plain Packaging については、2012年7月1日から豪州での実施が決まっており、英国がもし先に実施すれば、世界に先駆けての実施となります。(陳列しなければ、パッケージは意味をなさなくなりますね。ただこれについては、貿易摩擦の火種になるとの見方もあります。)
なお、英国医薬品庁(MHRA)では、今回の発表に合わせてニコチン含有製品に関するPublic Cosultaion の結果を公表しています。
Public consultation (MLX 364): The regulation of nicotine containing products (NCPs)
http://www.mhra.gov.uk/Publications/Consultations/
Medicinesconsultations/MLXs/CON065617
日本ではいつ、このような対策が行われるのでしょうか。
参考:
店頭でのタバコ陳列販売を禁止、12年4月から 英イングランド
(AFP BB news 3月10日)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2789674/6937194
英政府、たばこの陳列販売禁止へ 箱の簡素化も検討
(47News 3月10日 共同通信配信)
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011031001000099.html
Smoking: No more hard sell
(BBC News 2011.3.9)
http://www.bbc.co.uk/news/uk-12685620
UK: Plain Cigarette Packaging Arrives, Public Agrees
(Medical News TODAY 2011.3.9)
http://www.medicalnewstoday.com/articles/218692.php
Australia Fights Tobacco With Taxes and Plain Packs
(New York Times 2010.4.29)
http://www.nytimes.com/2010/04/30/business/global/30tobacco.html
たばこの箱デザイン「灰色無地」に限定、英国の新規制案
(AFP BB News 2010.11.22)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2776362/6498910
2011年03月10日 13:53 投稿