Arch Intern Med. 誌のオンライン版に、医療資源を有効活用するための5か条(?)が掲載され各紙が紹介しています。(雑誌はアブストラクトのみで、肝心の5か条は記されていないので、helathday などの掲載記事を参考)
The “Top 5″ Lists in Primary Care
(Arch Intern Med. Published online May 23, 2011)
http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/abstract/archinternmed.2011.231
Experts Issue ‘Top 5′ List for Better Primary Care
(MedlinePlus 2011.05.23 Helathday 配信)
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/news/fullstory_112365.html
この‘TOP5′ list は、22,200人の医師を会員に擁するNational Physicians’ Alliance (NPA)という団体のメンバーがまとめたもので、プライマリケアを担う家庭医・内科医・小児科医向けに、エビデンスに基づき、質の最も高い医療を行うための心がけというようなもので、医療資源を有効活用するための5か条ともいえるでしょう。
5か条の中にはそれぞれ、次のようなものが含まれ、医療費の適正化が叫ばれている日本でも考えさせられる内容です。
- 危険信号(red flags)が存在しない場合は始め6週間は画像診断(?)は避けること
- 副鼻腔の感染症の多くはウイルス性であり、抗生剤の処方は控えること
- 低リスク、無症状の患者に対してはcardiac screening は避けること
- スタチンは有名ブランドの前にジェネリックで処方すること
- 骨密度検査は高齢者・高リスク者に制限すること
- 親たちに子どもへのOTCかぜ・咳止め薬を与えないよう勧告しなさい
- 喘息のこどもが適切にステロイドを使用しているか確認しなさい
このリストは今後NPAノメンバーに配布されるそうです。
参考:
Physicians’ group releases top 5 recommendations for improving primary care
(EurekAlert! 2011.05.23)
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-05/jaaj-pgr052011.php
2011年05月25日 23:23 投稿
以前ブログを紹介した地元の耳鼻科のDrがこの5か条についての記事を書いています。
訳しきれなかった部分についてもふれています。
全米医師連盟の提言
(ロックな耳鼻科2011年6月2日)
http://ogujibi.blog110.fc2.com/blog-entry-960.html