一般用医薬品の郵便等販売の経過措置延長の省令が公布

　5月27日付け官報で、一般用医薬品のネット・通信販売の経過措置の2年間の延長についての省令が公布されました。インターネット版官報（http://kanpou.npb.go.jp/）の本誌第5563号（2ページ）で1ヶ月閲覧できます。

　経過措置の延長は平成25年（2013年）5月31日までです。

　今回の省令の公布に合わせて、パブリックコメント（TOPICS 2011.03.31）の結果も公表されています。

「薬事法施行規則等の一部を改正する省令の一部を改正する省令案」に関する意見の募集結果について（2011年5月27日）

　厚労省には4818件の意見が寄せられ、もっとも多かったのは「経過措置の対象ではない場合でも郵便等販売を認めて欲しい。」が4404件で、経過措置延長そのものに関する意見は賛成が1607件で、反対派5件、「薬を継続している。郵送してもらえなくなると困る。これまでどおり継続できるようにして欲しい」が322件などでした。（面倒でも可能な限り具体的な意見を示して欲しかったな）

　日薬は今回のパブリックコメントで、「薬局へ自ら薬を買いに行くことが困難な障害者や独居の高齢者等については、特例的に居宅へ薬局等の薬剤師が薬を届け、対面で情報提供を行うことが薬局・店舗で、専門家による配達を可能にして欲しい」とした意見を提出（TOPICS 2011.03.31 コメント）を提出していますが、今回の省令ではこれについては含まれていません。後日省令案が示され、パブリックコメントが行われるのかもしれません。

関連情報：TOPICS
　　2011.03.31　医薬品の郵便等販売、2年間の経過措置延長のパブコメ開始
　　2011.03.01　医薬品のネット・通信販売、経過措置の延長が濃厚か
　　2011.02.04　IT戦略本部の専門調査会がネット販売の対処案を公表

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2011年05月27日 09:34 投稿