ジェネリック医薬品の先進事例に関する調査報告書

 厚労省は2日、三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託し調査研究としてまとめられた、「ジェネリック医薬品の先進事例に関する調査報告書」を公表しています。

ジェネリック医薬品の先進事例に関する調査報告書
(厚生労働省2011年6月2日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001e0zg.html

報告書全文(全228ページ)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001e0zg-att/2r9852000001e18e.pdf

 この調査研究は、

  1. 各都道府県協議会や医療機関・保険薬局などの関係者等において参考となる先進事例の収集と取組内容の詳細やノウハウ等の情報提供
  2. 医療機関・保険薬局など関係者における問題意識・課題といった“生の声”の収集と国・都道府県に対する情報提供

を目的に、ジェネリック医薬品の使用促進に向けた取組を積極的に実施している都道府県や地域を選び出し、関係者へのインタビュー調査を行った他、多くの都道府県に設置されている後発医薬品安心使用促進協議会等に対する評価、各団体における普及促進に向けた活動内容と課題、国・都道府県や関係者への要望等をまとめています。

 事例として紹介されているのは、福岡県・富山県・北海道・広島県・川崎市・呉市など本サイトでもこれまでも紹介した地域の取組と、差額通知事業などについていち早く取り組んだ保険組合の取組で、自治体、地元薬剤師会、卸売業関係団体、メーカー、医療機関、保険薬局、保険者等、あわせて27機関・団体にインタビュー調査が行われています。

 第三者に委託して調査を行ったことで、バイアスが入らなかったことはよかったと思うのですが、なぜ地元の医師会はインタビュー調査の対象としなかったのでしょうか?

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2011年06月02日 16:20 投稿

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