米FDAは9日、前立腺肥大症治療薬として使用されている5α-還元酵素阻害薬（5-ARIs）のフィナステリド（本邦で低用量のものがプロペシアとして販売）、デュタステリド（アボルブ）について、 前立腺がんの発症リスクが増大する可能性があるとして、安全性情報を発出しています。
FDA Drug Safety Communication:
5-alpha reductase inhibitors (5-ARIs) may increase the risk of a more serious form of prostate cancer
（Drug Safety and Availability 2011.06.09）
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm258314.htm
Questions and Answers:
5-alpha reductase inhibitors (5-ARIs) may increase the risk of a more serious form of prostate cancer
（FDA 2011.06.09）
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm258358.htm
今回の発表は、2つの大規模RCTをレビューした結果明らかになったものですが、5-ARIsの前立腺肥大症治療における有用性もあることから、ラベルの変更を行った上で、ベネフィット・リスクの判断は現場に委ねられるようです。
なお、今回のレビューにおいて、低用量で承認されているプロペシアについてのデータは考慮されていませんが、成分は同じであることから、プロペシアについてもラベルの変更は行われるようです。、
参考：
FDA: Prostate Cancer Risk From BPH, Hair Loss Drugs
（WebMD 2011.06.09）
http://men.webmd.com/prostate-enlargement-bph/news/20110609/prostate-cancer-risk-from-bph-hair-drugs
FDA Warns of High-Grade Prostate Ca Risk With BPH Drugs
（Medpage TODAY 2011.06.09 要登録）
http://www.medpagetoday.com/HematologyOncology/ProstateCancer/26977
2011年06月10日 11:02 投稿
