EMA、ピオグリタゾンの評価は7月まで結論を延期

 欧州医薬品庁(EMA)は23日、ピオグリタゾン(アクトス他)のリスク・ベネフィットの評価について、7月に最終的な結論を決めると発表しています。

European Medicines Agency updates on ongoing benefit-risk review of pioglitazone-containing medicines
(EMA Press Release 2011.06.23)

 EMAのヒト医薬品委員会(CHMP)では、今週の20日から胱がんリスクをめぐる、ピオグリタソンのリスク・ベネフィットの議論を行い、フランスの研究についてリスク増のシグナルがあるとしながらも、研究についての方法的な限界があるとして、結論は保留となったようです。

 CHMPでは7月初めに糖尿病-内分泌の専門の委員会の場で議論を行った上で、来月のCHMPで最終的な結論と勧告を行うとしています。

関連情報:TOPICS
  2011.06.23 アクトス問題、国内でも膀胱がんリスクの対応へ 
  2011.06.11 ピオグリタゾン(アクトス)更新情報(米FDA)
  2010.06.11 仏ピオグリタゾン製剤の使用制限についての国内コメント
  2010.06.10 仏当局、ピオグリタゾン製剤の一時使用停止を発表
  2011.04.30  ピオグリタゾンの膀胱がんリスクへの懸念(フランス)
  2010.09.18 ピオグリタゾンと膀胱がんの発症リスク(米FDA)

関連記事:
ミクスONLINE 6月24日
 http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/40987/Default.aspx
朝日新聞6月24日(ロイター配信)
 http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201106240018.html

6月24日 8:10リンク追加


2011年06月24日 02:08 投稿

コメントが1つあります

  1. アポネット 小嶋

    武田社がEMAでの措置についてのコメントを出しています。

    欧州におけるピオグリタゾンに対する措置について
    (武田薬品工業株式会社 2011年6月24日)
    http://www.takeda.co.jp/press/article_44299.html