一般用医薬品の通信販売規制問題に関する意見書(民主党議連)

 民主党の国会議員でつくる「一般用医薬品の通信販売解禁を推進する議員連盟の総会が28日行われ、通販の拡大や具体的な制度設計の「工程表」をつくることなどを政府に求める意見書をまとめています。

一般用医薬品の通信販売規制問題に関する意見書(案)
(一般用医薬品の通信販売解禁を推進する議員連盟 2011.06.28、衆議院議員 田村謙治ブログ)
http://www.tamuken.net/data/110628giren_ikensho.pdf

 田村議員のブログによれば、28日の議員連盟の総会では行政刷新会議ライフ・イノベーションWGの阿曽沼元博委員(→説明資料)や日本盲人会連合の方による説明が行われ、その後意見書として次のような要望をまとめています。

政府は、必要な安全方策を含めて通信販売をルール化すべきであり、それに向けた明確な工程表を策定すべきです。

  1. 厚生労働省は、5月末で期限が切れる経過措置を先般延長しましたが、これは単純に2年間延長したものであり、抜本的なものではありません。
    また、厚生労働省は、漢方処方等一部の一般用医薬品についてリスク区分の見直しの方向性を表明していますが、一般用医薬品は多様なニーズに基づき約1万4千もの種類があり、上記の見直しではごく一部が改善されるに過ぎず、抜本的な対策にはなりません。すべての一般用医薬品を対象に通信販売をルール化することが必要です。
  2. 一般用医薬品にもリスクはあるため安全性を担保する必要がありますが、業界からは既にルールが示され、政府のIT戦略本部においてもルール案が示されており、議論の素材は既に提供されています。
  3. 本年3月6日の「規制仕分け」では、改革の方向性として、「安全性を確保する具体的な要件の設定を前提に、第三類医薬品以外についても薬局・薬店による郵便等販売の可能性を検討する」と示されました。これを踏まえて、一刻も早い具体的制度設計に向けた明確な工程表の策定が必要です。

 この議員連盟は2010年4月に設立され、2011年6月28日現在衆参合わせて60名の議員が参加しています。

設立趣意書(市村浩一郎議員ブログ)
http://www.javjav.com/_src/sc463/5.JPG

参考:
医薬品通販解禁議連を開催(たむけん 活動日誌 2011.06.28)
http://tamuken.jugem.jp/?eid=822


2011年06月29日 14:05 投稿

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