きっと記事が出るだろうと思っていましたが、5日、医薬ビジランスセンター(http://npojip.org/)の速報版に、ピオグリタゾン(アクトス)問題のこれまでの経緯がまとめられています。内容的にはピオグリタゾン製剤の販売中止を強く求めたものとなっています。
ピオグリタゾン製剤(アクトスなど)は中止を
(『薬のチェックは命のチェック』インターネット速報版No148)
http://npojip.org/sokuho/110705.html
http://npojip.org/sokuho/no148.pdf
なお、以前のコメントの再掲になりますが、フランス保健製品衛生安全庁(Afssaps)が行った疫学調査の和訳(メーカー作成)が、6月23日に行われた薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の資料として提出されています。(6月30日に厚労省のHPに掲載されていたんだ)
第2回平成23年度薬食審 医薬品等安全対策部会安全対策調査会
(2011年6月23日開催)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001hbq8.html
- 資料5-1 ピオグリタゾン塩酸塩含有製剤の安全対策について(案)(PDF:32KB)
- 資料5-2 ピオグリタゾン塩酸塩と膀胱がんとの関連性を検討した疫学調査等(PDF:172KB)
- 資料5-3 フランスにおける疫学研究(CNAMTS試験)の結果について(英語訳)(PDF:1143KB)
- 資料5-4 フランスにおける疫学研究(CNAMTS試験)の結果について(日本語訳)(PDF:801KB)
関連情報:
2011.06.11 ピオグリタゾン(アクトス)更新情報(米FDA)
2011.06.11 仏ピオグリタゾン製剤の使用制限についての国内コメント
2011.06.10 仏当局、ピオグリタゾン製剤の一時使用停止を発表
2011.04.30 ピオグリタゾンの膀胱がんリスクへの懸念(フランス)
2010.09.18 ピオグリタゾンと膀胱がんの発症リスク(米FDA)
2010.06.22 TZD・グリニド系は保険償還から除外すべき(ドイツ)
2008.12.11 チアゾリジン系薬剤による骨折リスクは女性の方が2倍高い
2007.03.10 チアゾリジン系薬剤と骨折リスク
2011年07月07日 02:08 投稿