スイッチOTC医薬品の選定要件は?(厚生労働科学研究)

 今年の新年雑感(TOPICS 2011.01.01)で紹介した、望月眞弓康応大教授らが行っていた「スイッチOTC医薬品の選定要件」などについての厚生労働科学研究ですが、この春にまとめられ、日本OTC医薬品協会(http://www.jsmi.jp/)のウェブサイトにその報告書が掲載されています。

 「スイッチOTC医薬品の選定要件及び一般使用が求められる検査薬等に関する研究」
(平成22年度厚生労働科学研究費補助金 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業 総括研究報告書)
http://www.jsmi.jp/pdf/110421.pdf

この研究では、

  1. これからのスイッチOTC医薬品の選定要件および選定方法についての検討
  2. 国民が自身の健康状態を自宅等で独自にチェックできたり、セルフケアにおいて自ら自己治療の範囲にあることを確認できたりする一般用検査薬にはどのような機能・測定項目が求められるかを検討し、セルフチェックやセルフケアと一般用検査薬との有機的な組合せを提案
  3. また、これら選定要件を満たすために求められる、新たに選定されスイッチされるOTC医薬品(新スイッチOTC医薬品)について実際に対応する薬剤師の役割の検討
  4. 新スイッチOTC医薬品について製造販売業者に求められる要件(製造販売後調査や薬剤師向け・使用者向け情報提供資材の充実等)についての検討

などが行われ、それぞれあるべき姿の提言が行われています。

 選定要件や選定方法も検討したのなら、実際の成分ごとの検討も行って欲しかったな(今後続けて検討?)

関連記事:
厚労科研事業で報告書‐薬剤師の積極関与が大切
(Triage 薬剤師関連ニュース 薬事日報 7月20日配信)
http://www.triage.co.jp/news/detail.php?id=79778


2011年07月29日 18:44 投稿

Comments are closed.