山口県の美祢市(http://www.city.mine.lg.jp/)では、地域医療を支え育てるために、市、市民、医療機関及び薬局が果たす役割を明らかにすることによって、市民が安心して医療が受けられることを目的としてつくられた「地域医療を支え育てる条例」が議会に提案され、審議されているそうです。
毎日新聞山口版9月2日
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20110902ddlk35010418000c.html
山口新聞9月1日
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2011/0901/3.html
条例案は、医療関係者や市民でつくる市地域医療推進協議会(→設置の経緯と目的)での協議を基につくられたものですが、特徴的なのは、市・市民・医療機関ととともに、地域医療を支え育てるところとしての薬局の役割が明示されている点です。
同市のHPからはリンクが切られていますが、最近まで行われたパブリックコメント(結果→5日公表。最終的な条例案は山口新聞の通り若干の変更があるとのこと)で示された条例案のファイルが同市のWEBサイトに残っていました。(リンク→美祢市の地域医療を支え育てる条例(案))
これを見ると、市民にかかりつけ薬局をもつことを求めることや、医療機関と薬局に機能分担と連携を図ること、連携による地域医療を推進することが求められており、医療過疎化対策として作られたとしても、行政が地域医療の担い手としての薬局の果たすべき役割を明確化したものとして、私たちにとっては新鮮かつ心強いものとなっています。
地元の薬剤師会の働きかけがあったかどうか定かではありませんが、行政がもっとこういった視点で地域薬局を貴重な医療資源として認識してくれると、もっと私たちの活動分野は広がっていくのかもしれません。(山口新聞の見出しを見ると、同様の条例が他にもあるのかな?)
3月8日 リンク追加
2011年09月02日 17:12 投稿