ニュージランド保健相 Tony Ryall は、このほど国内で行われた薬局におけるワルファリン・パイロットプロジェクトについて、50%の薬局がワルファリンテストを実施すれば、5年間で1億1100万ニュージランドドル(約67億円)の医療費の節約になるとのステートメントを発表しています。
New pharmacist role benefits patients
(Tony Ryall 2011.10.20)
http://www.beehive.govt.nz/release/new-pharmacist-role-benefits-patients
Community Pharmacist-led Anticoagulation Management Service Final Report(2011.09)
(nz.doctor のサイトから入ると見れないけど、ググったら出てきた。たぶんこれだと思う。薬剤師、GP、看護師へのインタビューもあり、興味深々)
http://www.nzdoctor.co.nz/media/1519782/pharmacy_ams_final_report.pdf
Pharmacy Anti-coagulation Management Services
(Health Workforce New Zealand)
http://www.healthworkforce.govt.nz/new-roles-and-scopes/pharmacy-anticoagulation-management-services
このパイロットプロジェクトは政府の支援の下、決められたガイダンスに従って、ニュージランド国内の15薬局で行われたもので、必要に応じて用量の調節も行われています。
その結果、薬局でワルファリンテストを実施することで、GPや看護師に1週間に最大5時間の時間的余裕を与え、1年間に1患者につき400NZドル(約2万4000円)の節約となるとしています。
医師会では必要なしと言っているようですが、NZ保健省では今後、制度化することも視野に入れるかもしれませんね。
レポートによれば、豪州・カナダ・英国などからもこういった取り組みについての複数の報告が出ているそうです。(日本では夢の夢?)
参考:
NZ Pharmacies Soon to Perform Warfarin Test
(TOP NEWS 2011.10.20)
http://topnews.net.nz/content/219895-nz-pharmacies-soon-perform-warfarin-test
Wider role for pharmacists inevitable, says minister
(Radio New Zealand 2011.10.20)
http://www.radionz.co.nz/news/national/88739/wider-role-for-pharmacists-inevitable,-says-minister
2011年10月21日 01:56 投稿