21日開催の中医協総会で、今年8月~9月に実施された「後発医薬品の使用状況調査」の結果概要(速報)が提示されています。
第201回中央社会保険医療協議会総会(2011年10月21日開催)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001scdw.html
平成22 年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成23 年度調査)
後発医薬品の使用状況調査 結果概要(速報)(案)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001scdw-att/2r9852000001scht.pdf
保険薬局調査(有効回収率53.0%)では以下のような結果が得られています。
- 後発医薬品の数量ベースでの調剤率は2011年6月は平均24.3%だった(2010年6月は23.5%)
- 変更不可処方せんの割合は31.0%(前回は33.0%)で、だったがうち35.4%は後発医薬品の銘柄指定が行われていた
- 後発医薬品の採用基準としては、後発医薬品メーカー・卸が十分な在庫を確保している(58.9%)、近隣保険医療機関で採用されている銘柄である(58.5%)、信頼のおける後発医薬品メーカーが扱う後発医薬品(49.4%)などが続いた
- 「ジェネリック医薬品希望カード」を提示された経験の割合が81.1%に達した
- 「ジェネリック医薬品軽減額通知」などを患者から提示された経験の割合が54.5%に達した
- 後発医薬品の使用を進める上で医師に望むこととしては、後発医薬品の銘柄指定をしないこと(67.9%)、患者が後発医薬品の使用を希望している場合、処方せんに変更不可の署名を行わないこと(54.5%)、一般名処方とすること(38.7%)などが続いた
一方、患者調査では次のような結果が得られています。
- 後発医薬品を知っていると答えた人は76.2%、名前は聞いたことがあると答えた人は16.7%だった
- 後発医薬品に関心があると答えた人は48.3%、関心はないと答えた人は16.1%だった
- 医師から後発医薬品についての説明があった人は26.9%だった
- 14.3%の人が、医師に後発医薬品の処方をお願いしたことがあると答えたが、うち26.8%は後発医薬品を処方してもらえなかったことがあった
- ジェネリック医薬品希望カードは37.3%の人が持っていた
- 「ジェネリック医薬品軽減額通知」は10.4%の人が受けった経験があると答えた
関連情報:TOPICS 2011.09.07 平成22年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査報告書
2011年10月21日 12:30 投稿