文部科学省はこのほど「教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引」を作成し、ウェブサイトでも公開しています。
教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引(文部科学省 2011.08)
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1309933.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/__icsFiles/afieldfile/2011/10/17/1309933_01.pdf
この手引きは、多様化した児童生徒の心身の健康問題に組織的に取り組む観点から、教職員による健康相談、保健指導の充実を図るために作された教職員向けの手引きで、子どもの健康相談及び保健指導の基本的理解、心身の健康問題の把握方法、子どもや保護者等への指導内容、学校内外との連携方法などが、具体的な事例を通して理解が深められるようになっています。
くすりや小児特有の病気に関連する事例などについて、対応がわかりやすく紹介されている他、「個別の保健指導に関する校内組織体制づくりについては、学校保健計画に位置付け、教科等における保健学習や特別活動等における保健指導と関連を図って、進めることが大切である。また、共通理解を図り役割分担をして進めていくことが必要である。」として、学校医、学校歯科医と並んで学校薬剤師についても、学校保健安全法施行規則(職務執行の準則)において保健指導に従事することが規定されており、専門家の積極的な参画が求められているといった記載もあります。
前書きで、本書が教職員のみならず、「学校関係者に広く活用され、児童生徒の心身の健康問題への対応の充実を図るために生かしていただけることを願っている。」となっているので、子どもの健康問題を知る上で私たちも一読の価値はあるかも。
2011年10月24日 23:46 投稿