各紙によれば、米国疾病対策センターの予防接種実施諮問委員会(ACIP:the Advisory Committee on Immunization Practices of the Centers for Disease Control and Prevention)は25日、HPVワクチンのガーダシルについて11~12歳への定期接種の勧奨を評決したそうです。
子宮頸がんワクチン男子にも 米専門家委員会が推奨
(47NEWS 10月26日 共同通信配信)
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102601000295.html
賛成13、棄権1。男子にもHPVワクチン。
(感染症診療の原則 10月26日)
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/1ff84928134910d33685a65490f52747
HPV vaccine for Boysの話題(ACIP)
(感染症診療の原則 10月25日)
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/a0377d63c88c938faa657cfd8cf99fde
勧告では、11~12歳での接種を勧奨した他、9歳からの接種が可能とであること、13~21歳の男子で3回の接種を受けない人への接種の勧奨も行われているようです。
ガーダシルは、既に男性への接種への承認は得られていますが、ACIPが接種を勧奨したことで、ガーダシル売り上げ増が期待されますね。(ACIPが勧奨するワクチンは民間保険会社も費用負担するという。サーバリックスは今回の対象には含まれず。サーバリックスは2価、ガーダシルは4価の違いがある)
米国では、HPVワクチンの女児への接種率が必ずしも高くないという現状があり、感染させる可能性がある男性にも接種してもらって、子宮がんだけではなく、頭頸部・肛門などのがんの感染予防を高めるという狙いもあるようです。(男性が悪者みたい。背景にはアナルセックスやオーラルセックスの問題も。)
米国でもガーダジルを3回接種すると400ドルくらいかかるみたいで、男子についても公費で負担となると結構な費用です。
今後、日本でも接種への機運が高まるかもしれませんね。(まずは臨床試験が必要ですが、実施されている?)
Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP)
http://www.cdc.gov/vaccines/recs/acip/default.htm
(まだ勧告文は掲載されていないみたい)
参考:
U.S. Health Officials Back HPV Vaccine for Boys
(Health DAY 2011.10.25)
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=658193
Panel Endorses HPV Vaccine for Boys of 11
(NewYorkTimes 2011.10.25)
http://www.nytimes.com/2011/10/26/health/policy/26vaccine.html
CDC panel recommends HPV shot for boys
(BBC NEWS 2011.10.26)
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-15456021
2011年10月26日 13:48 投稿
感染症診療の原則で追加記事がアップされています
なぜHPV vaccine for maleなのか
(感染症診療の原則10月26日)
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/0a163ff85b67a4c9ac412e2c8a0ce97b