英MHRAでは、医薬品による害を最小限に抑えため、このほど、Reducing medicine risk というページを開設し、learning module というWEB学習ツールの提供を開始しています。
Reducing medicine risk(MHRA)
http://www.mhra.gov.uk/ConferencesLearningCentre/
LearningCentre/Medicineslearningmodules/Reducingmedicinerisk/index.htm
今回はじめて、テーマとして取り上げられたのはSSRIで、下記のような構成になっています。(副作用について、一覧表にしないところが学習効果を高めるかもしれない)
SSRI learning module
→原文 →Google翻訳(次のページもそのまま翻訳を続けます。十分参考になります)
- Introduction to SSRIs
承認に関する基本的な情報のまとめ - Principal risks(主なリスク)
Very common and common adverse effects
よくある副作用、一般的な副作用を高める要因と低減策、対応法
Rare and very rare side effects
まれもしくは非常にまれな副作用を高める要因と低減策、対応法
Important drug interactions
重要な薬物相互作用
Pregnancy and breast-feeding
妊娠と授乳婦に関する情報
Overdose
過量服用時の症状 - Key points (キーポイント)
- Self-assessment test(事例検討・学習理解テスト)
- Further information(さらに詳しい情報)
MHRAが過去に発出した注意喚起情報などへのリンク - Glossary
語句の解説
バラバラになっている、SSRIに関する情報を整理するだけではなく、現場の医療専門職がどのような点に留意したらよいかを整理してあり、Google翻訳版で見るだけでも有用な情報です。
日本だったら、民間が提供しそうなサイトですが、英国ではこれを医薬品公的機関が提供するというのは驚きです。(PMDAがやってくれないかな?)
また、スルーしていたのですがMHRAでは4月に、医薬品による有害事象を監視する意義と収集のコツ、報告の方法などをまとめた“Pharmacovigilance education module”というのも提供しています。
Pharmacovigilance education module
→原文 →Google翻訳
こちらの方も、日本でも是非あった方がいいですね。(私も、最近厚労省に副作用の報告(被偽薬2剤)をしたのですが、タイミング的に早すぎて、被偽薬の解釈が異なってしまった。こういった形で、報告の際にはどのような点に留意するかをまとめた方がいいと思う。PMDAがやってくれないかな?)
2011年11月25日 15:33 投稿