薬学雑誌(http://yakushi.pharm.or.jp/full_text.html)の12月号に、誌上シンポジウム「ドーピング防止活動から学ぶ薬剤師職能」が掲載されています。
この企画は、本来今年静岡で3月31日に開催されるはずであった、日本薬学会第131年会の一般シンポジウム「ドーピング防止活動から学ぶ薬剤師職能」(→プログラムファイルp31)の演者のうち6名がその発表予定内容としてまとめたようです。
スポーツファーマシスト(を目指す方)は必見です。
ドーピング防止活動から学ぶ薬剤師職能 (北大病院 笠師 久美子) |
誌上シンポジウムを企画するにあたって |
スポーツ競技団体の役員として薬剤師に期待するもの (日本自転車競技連盟 坂本 陽一) |
連盟としてこれまでの薬剤師とのかかわりと今後の課題が紹介されている他、同連盟が推し進めている薬学部学生による「シャペロン業務」の取り組みを紹介しています。 |
スポーツドクターからの提言 (つくば体力医科学研究所 内田 彰子) |
スポーツドクターとして、ヒヤリ・ハット事例を紹介し、その問題点や対処法について報告。今後、薬学部でのアンチ・ドーピング去教育の義務化やスポーツ現場に帯同する薬剤師が増えることを期待しています。 |
わが国におけるドーピング違反事例の実情と対策 (日本アンチ・ドーピング機構 浅川 伸) |
近年のドーピング陽性事例は競技者に対してドーピング防止規則及び薬に関する適切な情報が提供されれば、違反となることを防ぐことができたとして、教育啓発活動における薬剤師の活躍を期待している。 |
薬学生のドーピング防止教育への取り組み (北里大薬 加藤 弘之) |
学生としてドーピング防止活動・教育にどのような形で携わっているかを紹介。上記「シャペロン業務」の体験についても語っている。 |
Educational Opportunities and Anti-Doping Roles and Responsibilities for Pharmacists (Univ. California, San Francisco Peter AMBROSE) |
英文です。 |
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2011年12月01日 01:04 投稿