高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン(試案)

 高齢者の終末期などで行われている胃ろうなどの人工的水分・栄養補給(AHN)については、技術の進歩で認知症末期の寝たきり患者でも延命が可能としていますが、その一方で、本人の生き方や価値観に沿わないではないかとする倫理的な妥当性を問う意見も示されるようになっています。

 そこで、日本老年医学会の作業部会では、AHNの導入と中止(撤退)をめぐる選択や意思決定のプロセスなどについて記した医療・介護従事者向けの指針案をまとめ、4日東京大学で開かれた日本老年医学会のシンポジウムで発表しています。

認知症の終末期ケアを考える死生観を見つめて
(日本老年医学会平成23年度老健事業シンポジウム 2011.12.04)
http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/member/kaikai/koku_23symposium.pdf

高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン
人工的水分・栄養補給の導入を中心として (ワーキング・グループ試案)
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/dls/cleth/guideline/1112ahn_guideline.pdf

 同学会では4日のシンポジウムで寄せられた意見や、上記試案について広く意見を求めて、最終的な指針を策定するとしています。

高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン(試案)=意見公募
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/dls/cleth/guideline/index.html

 在宅医療に積極的に関わろうとする私たちにとっても留意すべき課題です。

参考:
胃ろうに関する新聞記事→Google検索
毎日新聞12月5日
 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111206k0000m040044000c.html
読売新聞12月5日
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111204-OYT1T00848.htm
NHK NEWS WEB 12月4日(動画あり)
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111204/t10014397421000.html

2月3日リンク追加


2011年12月08日 01:25 投稿

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