政府が現在検討を進めている社会保障・税一体改革のうち、社会保障改革部分素案が20日行われた五大臣会合で決定しています。
関係五大臣会合(内閣官房・社会保障改革)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/syakaihosyou/index.html#5daijin
(資料1)社会保障・税一体改革素案骨子(社会保障部分)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/syakaihosyou/5daijin/231220/siryou1.pdf
すでにこれまでの報道の通り、特例で1割に据え置かれている前期高齢者(70~74歳)の医療費の窓口負担引き上げの来年度の見送り、検討を進めてきた高額療養費見直しの大幅後退、またこれにあてるために検討してきた受診時定額負担の導入は見送られた一方で、市販品「類似薬の患者負担の⾒直しについては、『成案に「医薬品に対する患者負担を、市販医薬品の価格⽔準も考慮して⾒直す」とあることを踏まえ、引き続き検討。』という文言が入り、今後も検討が続けられる方向になるようです。
また、後発医薬品のある先発医薬品の薬価を引き下げを含む後発医薬品の使用促進、在宅医療の推進、地域包括ケアシステムの構築なども盛り込まれ、今後私たちがどのように関わっていくことになるのかが焦点となります。(薬剤師の役割が明記されなければ、診療報酬への裏付けにならない)
今後政府は、素案を基にさらに調整したうえで、来年以降、関連する法案を国会に提出し、国会での機論が進められます。
関連情報:TOPICS 2011.06.03 長期高額医療の患者負担をどう軽減するか
参考:
47NEWS 12月20日(共同通信配信)
http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011122001001097.html
NHK NEWS WEB 12月20日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111220/t10014768441000.html
医療介護CBニュース12月20日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/36252.html
2011年12月21日 11:54 投稿