たばこに関する医学雑誌の Tobacco Control 誌が発刊20周年を記念して最新号が特集号となっています。
Tob Control 2012, Volume 21, Issue 2
http://tobaccocontrol.bmj.com/content/21/2.toc
たばこ政策などを中心にこの20年間のたばこに関する出来事などがまとめられていて、資料的価値があります。しかも、今のところオープンアクセスです。
たばこに関する取り組みというと、日本の対策の遅れについてはこれまでもしばしば紹介していますが、下記論文レビューでも際立ってそのことがわかります。(対策がないから、本文でもJapanはほとんど出てこない)
Reviews
Comprehensive tobacco marketing restrictions: promotion, packaging, price and place
(Tob Control 2012;21:147-153)
http://tobaccocontrol.bmj.com/content/21/2/147.full
上記Table1
http://tobaccocontrol.bmj.com/content/21/2/147/T1.expansion.html
一方、同誌では毎号、各国のたばこに関する記事をまとめた、Worldwide news and comment という定期連載があります。これについては毎号フリーアクセスとなっています。(各国の話題がとりあげられ結構おもしろい。知らなかった。日本についてはあまり紹介記事はないみたい。無策だからしょうがないか)
Worldwide news and comment
(Tob Control 2012;21:82-86)
http://tobaccocontrol.bmj.com/content/21/2/82.full
この号では、JTがバレーボールチームを通じてプロモーションが行われているとの批判記事を掲載、お茶やコーヒーなどの飲料を販売してるから(さしつかえない)とするスポーツジャーナリストの話を掲載していますが、日本禁煙学会の作田学氏がナンセンスと批判し、ワールドカップなどでの支援が目立てば、2020年のオリンピック誘致に影響があるだとうとしています。(たばこ会社がスポーツイベントでスポンサーになってはいけないということ。どうしてもというのなら飲料部門を独立させるしかない)
関連情報:TOPICS
2011.07.08 世界各国のたばこ規制の取組み状況(WHO)
2012年02月21日 13:43 投稿