支払基金が、保険適応外薬の給付を認める事例を公表

 社会保険診療報酬支払基金(http://www.ssk.or.jp/)は16日、第10次審査情報提供事例として、薬剤関係37事例を追加したと発表しました。

審査情報提供 薬剤事例(支払基金2012年3月16日UPDATE)
 http://www.ssk.or.jp/shinsajoho/teikyojirei/yakuzai.html
 http://www.ssk.or.jp/shinsajoho/teikyojirei/files/jirei_yakuzai.pdf

 保険適応外についての診療行為について、保険を給付するかどうかの判断については、審査支払機関の審査に委ねられているのが現状ですが、その審査の透明性を高めるため、2004年7月に同基金内に「審査情報提供検討委員会」が設置、保険適応外の事例についての検討が進められています。

 薬剤関係の審査情報提供については、医薬品の薬理作用に基づく適応外使用事例に関し検討を行い、これまで2007年9月に47事例、2009年9月に33事例、2011年9月に80事例を公表、今回の発表はこれに続くものです。

 支払基金では、これら適応外使用保険給付については、あくまでも療養担当規則等に照らし、当該診療行為の必要性、用法・用量の妥当性などに係る医学的判断に基づいた審査が行われることを前提としているとして、本提供事例に示された適否が、すべての個別診療内容に係る審査において、画一的あるいは一律的に適用されるものでないことに留意するよう求めています

 今回の事例は、抗生剤等が中心ですが、次のようなすでによく知られた事例も含まれています。

  • クエチアピンフマル酸塩【内服薬】→パーキンソン病に伴う幻覚、妄想、せん妄等の精神病症状
  • チクロピジン塩酸塩【内服薬→心筋梗塞

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2012年03月16日 18:56 投稿

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