TOPICS 2011.02.11 で紹介したOTC医薬品版のインタビューフォームですが、ようやく記載の要領がまとまったそうです。(つまり、実際に作成されるのはこれから。震災の影響があったとしても、ちょっと時間がかかりすぎだと思う)
OTC薬の統一書式説明書作成‐日薬など3団体
(薬事日報 HEADLINE NEWS 2012.5.7)
http://www.yakuji.co.jp/entry26355.html
上記記事によれば、記載項目は
- 表紙の記載
- 概要
- 成分・名称
- 製剤
- 使用対象
- 薬効薬理および毒性
- 薬物動態
- 安全性(使用上の注意)
- 生活上の注意
- Q&A
- 管理的事項
- 参考文献
- 参考資料
- 備考
で、医療用医薬品インタビューフォームを参考にしつつ、「外国における使用状況」「貼付剤の薬物アレルギーに対する注意」「継続使用の注意」なども盛り込まれるそうです。
特に継続使用(繰り返しの購入者へ)の注意は、内容の充実を期待していますが、具体的な対応の指針まで踏み込んだ記載にまで及ぶのでしょうか?(あくまで説明書だからそこまでは無理?)
追加情報が出ましたらリンクを貼ります。(果たして、どこが中心となって作成するのでしょうか?)
関連情報:TOPICS
2011.07.29 スイッチOTC医薬品の選定要件は?(厚生労働科学研究)
2011.02.01 OTC版インタビューフォームの作成の準備が進行中
2010.04.29 OTC医薬品の使用環境における問題点と今後の課題(学会シンポ)
2009.09.14 インタビューフォーム記載要領2008
2012年05月07日 15:28 投稿
薬事日報の記事は、事実よりは思いが強く表現されたとの指摘があります。
作成の対象となる第一類医薬品(とりわけスイッチOTC)については、承認審査過程で、店頭での説明資料や薬剤師向け説明資料についても多大な注文が付けられ、企業においてこれに対応を図っている事から、更なる資料整備に難色を示す企業がほとんどであったと聞きます。一方、薬剤師向けの資料が必要との指摘は学会筋からもあり、医療用医薬品の二の舞となる事を警戒する意見もあったようです。
医療用医薬品とは異なり、対象範囲が限られる事、また、既にほとんどの内容を盛込んだ店頭薬剤師向け資料の提供が為されている事から、直ぐに報道内容の新たな資料が全品目に亘って登場する事は無いと考えた方が良さそうです。